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食品系

食品の保存方法を整理する|乾燥・低温・糖蔵・塩蔵・発酵の違い

農業技術検定3級・食品系で問われる、食品を長持ちさせるさまざまな保存方法の原理を、それぞれの共通点と違いに注目して整理します。

食品系の分野では、乾燥・冷蔵冷凍・糖蔵・塩蔵・発酵など、さまざまな保存方法が登場します。どれも「食品が傷むのを防ぐ」という目的は同じですが、その仕組みには違いがあります。ここでは「微生物が増えにくい状態をどうつくるか」という視点で整理します。

保存方法に共通するのは「微生物を増やさない工夫」

食品が傷む主な原因は、微生物(細菌・カビなど)の増殖です。多くの保存方法は、次のいずれか(またはその組み合わせ)によって、微生物が増えにくい環境をつくっています。

  • 水分を減らす:乾燥、糖蔵、塩蔵
  • 温度を下げる:冷蔵、冷凍、氷温貯蔵
  • 酸素の量を変える:CA貯蔵、真空包装
  • 有用な微生物を先に増やす:発酵

糖蔵・塩蔵の考え方

ジャムや塩辛のように砂糖や塩を大量に加える方法は、水分を蒸発させているわけではありません。砂糖や塩の分子が食品中の水分子と強く結びつくことで、微生物が使える「自由水」を減らしているのがポイントです。水分量は見た目にはあまり変わらなくても、微生物にとっては水分が使えない状態になっている、という点が乾燥との違いです。

冷凍は「速さ」が品質を左右する

冷凍というと「凍らせれば同じ」と思われがちですが、凍結のスピードによって仕上がりが変わります。ゆっくり凍らせると氷の結晶が大きくなり、食品の細胞を壊してしまうため、解凍したときに水分やうまみが流れ出やすくなります(ドリップ)。急速凍結では氷の結晶が小さいため、組織へのダメージが少なく、品質を保ちやすくなります。

発酵は「先に有用な微生物を増やす」保存方法

発酵は、乳酸菌や酵母など人にとって都合のよい微生物を先に増やし、他の有害な微生物が入り込むすきを与えない、という考え方の保存方法です。みそ・しょうゆ・納豆・ぬか漬け・ヨーグルトなどが代表例です。同じ「微生物が関わる変化」でも、人にとって有益なものを発酵、有害・不快なものを腐敗と呼び分けている点も、あわせて押さえておきたいポイントです。

演習で確認しよう

それぞれの保存方法の「なぜ効くのか」を理解したら、食品系の一問一答で具体的な食品や工程と結びつけて確認してみましょう。丸暗記ではなく仕組みから理解しておくと、初めて見る食品を題材にした問題にも対応しやすくなります。

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