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食品系の一問一答

農産物の加工・食品製造に関する分野。発酵、貯蔵・保存、食品衛生、栄養などを問います。

本試験20問(選択科目の1つ)

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現在 60問 を収録しています。何問解くか選んで始めましょう。

何問解きますか?

収録トピックを見る(58種類)
  • 栄養素
  • 酵素
  • 食品加工
  • 食品添加物
  • 食品衛生
  • 食中毒
  • 穀類
  • 大豆加工品
  • いも加工
  • 野菜加工
  • 発酵食品
  • 調味料加工
  • 酒類
  • 貯蔵
  • 食肉加工
  • 食品流通
  • 食品表示
  • 食物アレルギー
  • 期限表示
  • 冷凍技術
  • 保存の原理
  • 発酵と腐敗
  • 食品衛生管理
  • 農産物と栄養
  • 乳製品加工
  • 殺菌方法
  • 栄養成分表示
  • 遺伝子組換え表示
  • 食品の寄生虫
  • 食品包装
  • 乳製品の製法
  • 調味料の発色・保存
  • 製パン
  • 菓子の膨張剤
  • こんにゃくの加工
  • しょうゆ・みその製造
  • 缶詰の検査
  • 食中毒統計
  • 米の分類
  • 小麦粉の分類
  • 食用油
  • 砂糖の原料
  • 食品の色
  • 食品の褐変
  • 加工食品の包装
  • 食品のテクスチャー
  • 果実の追熟
  • カット野菜
  • 冷凍食品の解凍
  • 食品ロス
  • 衛生管理の基礎
  • 期限表示の設定
  • 食品の官能評価
  • 6次産業化
  • 地理的表示保護制度
  • 特定保健用食品
  • 調味料の原料
  • 加工食品の規格

食品系で学ぶこと

低温保持殺菌(LTLT)・高温短時間殺菌(HTST)などの加熱殺菌方法、食品添加物、HACCPやポジティブリスト制度といった食品安全の仕組み、賞味期限と消費期限の違い、発酵と腐敗の違い、栄養成分表示のルールまで、農産物の加工・食品衛生に関する知識を扱います。

試験での重要度

選択科目20問のうちの1分野です。日常生活に近い内容が多く、農業未経験でも取り組みやすい選択科目として選ばれることが多い分野です。

初心者がつまずきやすいポイント

  • 加熱殺菌の方法(LTLT・HTST・UHT)は、温度と時間の組み合わせが図やグラフで問われることがあり、名前だけの暗記では対応できません。
  • 賞味期限(おいしく食べられる期限)と消費期限(安全に食べられる期限)は、名前が似ているため取り違えやすいです。
  • HACCP・GAP・ポジティブリスト制度・トレーサビリティなど、似た文脈で登場する制度名を混同しやすいです。

学習の順番のおすすめ

  1. 発酵・腐敗・保存方法(乾燥、糖蔵、塩蔵など)の原理から入る
  2. 加熱殺菌の方法(LTLT・HTST)を、温度と時間の関係で整理する
  3. 食品添加物・栄養成分表示など、身近な食品表示のルールを押さえる
  4. HACCP・GAP・ポジティブリスト制度など、食品安全の制度を理解する
  5. 賞味期限と消費期限の違いなど、紛らわしい用語で仕上げる

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公式資料・参考資料

出題範囲や最新の試験情報は 全国農業会議所の公式サイト、 体系的な学習には公式テキスト・過去問題集をあわせてご利用ください。

収録問題を読む(全60問)

タップすると正解と解説が読めます。まずはここでざっと目を通して、仕上げに上のクイズで実力チェックしましょう。

各問題には、正解の理由と他の選択肢が誤りとなる理由を掲載しています。問題を解いた後に解説を開いて確認してください。

問1 栄養素 脂質が体内で消化・利用されるときに発生するエネルギー量として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 約9kcal/g
  • 約4kcal/g
  • 約1kcal/g
  • 約12kcal/g

解説:エネルギーを生む三大栄養素のうち、脂質は1gあたり約9kcalと最も多く、炭水化物とタンパク質はそれぞれ約4kcalです。脂質は少量で高いエネルギーになる一方、とりすぎると肥満の原因にもなります。栄養計算の基礎としてよく問われる数値です。

覚え方:脂質=9kcal/g(高カロリー)。炭水化物・タンパク質は4kcal/gと覚える。「脂は9」で語呂合わせ。

問2 酵素 食品中の酵素についての説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 主にタンパク質からできており、褐変・熟成・軟化などの反応に関わる
  • 主に脂質からできており、加熱すると強くはたらく
  • 生物には含まれず、人工的にしかつくれない
  • 温度に関係なく常に一定のはたらきをする

解説:酵素は主にタンパク質でできた生体触媒で、食品の褐変(切ったリンゴが茶色くなる等)、熟成、甘味の増加、組織の軟化などの反応を進めます。温度やpHで働きが変わり、加熱するとはたらきを失う(失活する)性質があります。加工では酵素を活かしたり止めたりを使い分けます。

覚え方:酵素=タンパク質でできた「反応の仲人」。加熱すると失活(働かなくなる)する性質。

問3 食品加工 プラスチックや金属はくの袋に食品を詰め、密封して加圧加熱殺菌した食品の名称として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ レトルトパウチ食品
  • 冷凍食品
  • 乾燥食品
  • インスタント食品

解説:レトルトパウチ食品は、気密性・遮光性のある袋に調理した食品を詰めて密封し、高温高圧で殺菌したもので、常温で長期保存できます。カレーやパスタソースが代表例です。冷凍食品は凍らせて保存、乾燥食品は水分を減らして保存するもので、保存の原理が異なります。

覚え方:レトルトパウチ=袋のまま加圧加熱殺菌して常温保存。冷凍食品・乾燥食品とは保存原理が違う。

問4 食品添加物 食品添加物のうち、「甘味料」に分類されるものとして、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ サッカリンナトリウム
  • グルタミン酸ナトリウム
  • 安息香酸ナトリウム
  • ソルビン酸

解説:サッカリンナトリウムは、砂糖の代わりに甘みをつける甘味料です。グルタミン酸ナトリウムはうま味をつける調味料、安息香酸ナトリウムやソルビン酸は保存料(微生物の増殖を抑える)です。添加物は目的ごとに分類され、食品衛生法で使用基準が定められています。

覚え方:サッカリンナトリウム=甘味料。グルタミン酸Na=うま味、安息香酸Na・ソルビン酸=保存料と目的で区別。

問5 食品衛生 食品添加物の使用基準など、食品の安全と衛生について定めている法律として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 食品衛生法
  • 食品表示法
  • 消費者基本法
  • 農地法

解説:食品衛生法は、食品や添加物の規格・基準、営業許可、衛生管理などを定め、飲食による健康被害を防ぐための基本的な法律です。食品表示法は表示のルール、消費者基本法は消費者保護の理念を定めた法律で、目的が異なります。食の安全に関わる法律の役割を区別しておきましょう。

覚え方:食品衛生法=「安全・衛生」の法律。食品表示法(表示)、消費者基本法(理念)とは役割が違う。

問6 食中毒 加熱による殺菌において、100℃の加熱でも死ににくい耐熱性の芽胞をつくり、注意が必要な細菌として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ ボツリヌス菌
  • 大腸菌
  • サルモネラ菌
  • 腸炎ビブリオ

解説:ボツリヌス菌は、熱に強い芽胞(がほう)をつくるため、100℃程度の加熱では死滅しにくく、密封された食品の中で増えて強い毒素をつくることがあります。大腸菌・サルモネラ菌・腸炎ビブリオは通常の加熱で死滅します。芽胞をつくる菌は加圧加熱殺菌が必要です。

覚え方:ボツリヌス菌=熱に強い「芽胞」を作る要注意菌。大腸菌・サルモネラ・腸炎ビブリオは普通の加熱で死滅。

問7 穀類 中央アメリカを起源とし、現在は世界三大穀物の一つとして飼料や加工にも広く使われる穀類として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ トウモロコシ
  • 小麦
  • ソバ

解説:トウモロコシは中央アメリカ原産で、米・小麦とともに世界三大穀物に数えられます。食用のほか、家畜の飼料、でん粉やコーンスターチ、油、バイオ燃料など用途が非常に広い作物です。米はアジア、小麦は西アジア、ソバは中央アジアなど、起源地の違いも押さえましょう。

覚え方:トウモロコシ=中央アメリカ原産、米・小麦と並ぶ世界三大穀物。飼料・でん粉・油と用途が広い。

問8 大豆加工品 ダイズを原料としてつくられる加工品として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ ゆば
  • 白玉粉
  • 上新粉
  • ピータン

解説:ゆばは、豆乳を加熱したときに表面にできる膜をすくい取った大豆加工品です。ダイズからは豆腐・納豆・みそ・しょうゆなど多くの加工品がつくられます。白玉粉や上新粉は米、ピータンはアヒルなどの卵からつくる加工品で、原料が異なります。

覚え方:ゆば=豆乳の膜をすくった大豆加工品。白玉粉・上新粉は米、ピータンは卵からと原料で区別。

問9 いも加工 デンプンを酵素(アミラーゼ)で糖に変える「糖化」を利用してつくる、いも由来の甘味料として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 水あめ
  • ポテトチップ
  • フライドポテト
  • 切り干しいも

解説:水あめは、いもや穀類のデンプンをアミラーゼなどの酵素で糖に分解(糖化)してつくる甘味料です。ポテトチップやフライドポテトは油で揚げた加工品、切り干しいもは乾燥させた保存食品で、糖化を利用したものではありません。酵素のはたらきを利用する加工の代表例です。

覚え方:水あめ=デンプンを酵素で「糖化」した甘味料。ポテトチップ・フライドポテトは揚げるだけで糖化とは無関係。

問10 野菜加工 トマトケチャップの製造で、皮をむきやすくし、あわせてペクチン分解酵素のはたらきを止めるために行う加熱工程の名称として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ ブランチング(湯通し)
  • チャーニング
  • ワーキング
  • ミキシング

解説:ブランチングは、原料を短時間加熱(湯通し)する工程で、酵素のはたらきを止めて品質の劣化を防ぎ、あわせて皮をむきやすくします。トマト加工では、ペクチンを分解する酵素を失活させて、とろみを保つ役割もあります。チャーニングはバター製造の工程で、別物です。

覚え方:ブランチング=湯通しで酵素を止めて皮もむきやすくする一石二鳥の工程。チャーニングはバター製造の別工程。

問11 発酵食品 微生物の発酵によってつくられる漬物として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ ぬか漬け
  • 梅干し
  • 紅しょうが
  • 浅漬け

解説:ぬか漬けは、米ぬかの中で乳酸菌などが発酵することで、独特の風味と酸味が生まれる発酵漬物です。梅干しや紅しょうが、浅漬けは、主に塩や酢の作用による漬物で、微生物の発酵を主目的としていません。発酵の有無で漬物を分類できるようにしておきましょう。

覚え方:ぬか漬け=乳酸菌の発酵漬物。梅干し・紅しょうが・浅漬けは主に塩や酢の力で、発酵が主目的ではない。

問12 調味料加工 マヨネーズがすぐれた保存性をもつことに、最も関係している原料として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 食酢
  • 卵黄
  • 植物油
  • 砂糖

解説:マヨネーズは、食酢に含まれる酢酸によってpHが低く保たれ、微生物が増えにくいため保存性が高くなります。卵黄は乳化を助ける役割、植物油は主原料ですが保存性を高める働きは弱いです。酸を利用して保存性を高める考え方は、多くの加工食品に共通します。

覚え方:マヨネーズの保存性は「食酢」の酸の力。卵黄は乳化役、植物油は主原料で保存性の主役ではない。

問13 酒類 果実を主な原料としてつくられる酒類として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ ワイン
  • ビール
  • 日本酒
  • 焼酎(芋)

解説:ワインは、ブドウなどの果実の糖を酵母が直接アルコール発酵させてつくる醸造酒です。ビールや日本酒は、麦や米のデンプンを糖に変えてから発酵させます(穀類が原料)。原料と、糖化の必要があるかどうかで酒類を整理すると覚えやすくなります。

覚え方:ワイン=ブドウの糖をそのまま発酵させる果実酒。ビール・日本酒は穀類のでんぷんを糖化してから発酵。

問14 貯蔵 庫内の酸素を減らし二酸化炭素を増やすなど、空気の組成を調整して青果物を長く貯蔵する方法(CA貯蔵)に適した食品として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ リンゴ
  • 牛乳
  • ロースハム
  • キムチ

解説:CA貯蔵は、庫内の酸素を減らし二酸化炭素を増やして、青果物の呼吸をおさえ、熟しすぎを遅らせて長期間貯蔵する方法です。リンゴなどの果実で広く利用されます。牛乳やハムは冷蔵・殺菌が中心、キムチは発酵食品で、CA貯蔵の対象ではありません。

覚え方:CA貯蔵=酸素を減らしCO2を増やして「呼吸を抑える」保存法。リンゴなど青果物向け、乳製品・発酵食品には使わない。

問15 食肉加工 ハムやスモークチキンなどの製造で行う「くん煙(薫製)」の主な目的として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 煙の成分で風味と保存性を高める
  • 水分を大量に加えて柔らかくする
  • 冷凍して長く保存する
  • 砂糖をまぶして甘くする

解説:くん煙は、木材を不完全燃焼させた煙を食肉にあてる工程で、煙に含まれる成分が独特の風味をつけるとともに、乾燥や抗菌の作用で保存性を高めます。ハムやベーコン、スモークチキンなどは、塩漬け・くん煙・加熱などの工程を組み合わせてつくられます。

覚え方:くん煙=煙で「風味+保存性」の一石二鳥。冷凍・加糖とは別の保存原理。

問16 食品流通 生産から消費まで、食品を途切れなく低温に保ちながら流通させるしくみとして、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ コールドチェーン
  • フードシステム
  • トレーサビリティ
  • 地産地消

解説:コールドチェーン(低温流通体系)は、生産地から加工・輸送・販売までの各段階で、食品を途切れさせずに低温に保ち続けるしくみです。これにより、生鮮食品や冷凍食品の品質・鮮度・安全性を保ったまま消費者に届けられます。冷蔵・冷凍設備の発達によって、遠方の産地の食品も新鮮な状態で流通できるようになりました。

覚え方:コールドチェーン=生産から消費まで「低温を途切れさせない」仕組み。フードシステム(流通全体)とは対象が違う。

問17 食品表示 食品の名称・原材料・アレルゲン・賞味期限などの表示ルールを一元的に定めている法律として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 食品表示法
  • 食品衛生法
  • JAS法
  • 健康増進法

解説:食品表示法は、それまで複数の法律に分かれていた食品表示のルール(名称・原材料・添加物・アレルゲン・栄養成分・期限表示など)を一元化した法律です。食品による健康被害の防止を主目的とするのは食品衛生法で、両者は目的や役割が異なります。表示を正しく理解することは、消費者が安全に食品を選ぶ助けになります。

覚え方:食品表示法=「表示ルール」の一元化。食品衛生法は安全そのものを守る法律で目的が違う。

問18 食物アレルギー 食品表示で、とくにアレルギー症状を起こしやすいため表示が義務づけられている「特定原材料」として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 卵・乳・小麦・えび・かになど
  • 砂糖・食塩・食酢
  • 米・じゃがいも・にんじん
  • こんぶ・わかめ・のり

解説:食品表示制度では、重いアレルギー症状を起こす頻度が高い品目を「特定原材料」として指定し、原材料に含まれる場合は表示を義務づけています(卵・乳・小麦・えび・かになどが代表例で、品目は法令の改定により見直されることがあります)。誤って摂取すると健康に大きな影響が出るため、正確な表示が消費者の安全を守るうえで重要です。

覚え方:特定原材料=卵・乳・小麦・えび・かになど「重い症状が出やすい」7〜8品目。砂糖・米・海藻類とは別枠。

問19 期限表示 スナック菓子や缶詰など、比較的傷みにくい食品につけられる期限表示として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 賞味期限
  • 消費期限
  • 製造年月日のみ
  • 加工年月日のみ

解説:賞味期限は「おいしく食べられる期限」の目安で、比較的傷みにくい食品(スナック菓子・缶詰・レトルト食品など)に表示されます。期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありませんが、品質は徐々に低下します。一方、弁当や生めんなど傷みやすい食品には、安全に食べられる期限である消費期限が表示されます。

覚え方:賞味期限=傷みにくい食品の「おいしい期限」。消費期限(傷みやすい食品の安全期限)と対で覚える。

問20 冷凍技術 食品を急速に冷凍することで得られる利点として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 氷の結晶が小さくなり、細胞や組織へのダメージが少なくなる
  • 氷の結晶が大きくなり、うまみが増える
  • 解凍後にドリップ(水分・うまみの流出)が増える
  • 冷凍にかかる時間が長くなるほど品質がよくなる

解説:食品をゆっくり凍結すると、大きな氷の結晶ができて細胞や組織を壊し、解凍したときに水分やうまみが流れ出やすくなります(ドリップの増加)。急速凍結では氷の結晶が小さくなるため、組織へのダメージが少なく、解凍後も品質や食感を保ちやすくなります。冷凍食品の品質は、この凍結スピードに大きく左右されます。

覚え方:急速冷凍=氷の結晶が「小さく」なりダメージ減。ゆっくり凍らせると結晶が大きくなりドリップが増える。

問21 保存の原理 ジャムや塩辛のように、砂糖や塩を多く加えることで食品の保存性を高める原理として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 食品中の自由な水分を減らし、微生物が増えにくい状態にする
  • 食品の温度を下げて微生物の動きを止める
  • 食品中の酸素をすべて取り除く
  • 食品のpHをアルカリ性にかたむける

解説:砂糖や塩を多く加えると、食品中の水分子が糖分や塩分に強く結びつき、微生物が利用できる『自由水』が減少します。微生物は自由水がないと増殖しにくくなるため、ジャム・砂糖漬け・塩辛・塩蔵品などは保存性が高まります。これは冷蔵・冷凍とは異なる、糖蔵・塩蔵という保存方法の原理です。

覚え方:糖蔵・塩蔵=「自由水」を減らして微生物を干上がらせる保存法。冷蔵・脱気とは仕組みが違う。

問22 発酵と腐敗 同じ微生物のはたらきでも「発酵」と「腐敗」を区別する考え方として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 人にとって有益なものを発酵、有害・不快なものを腐敗と呼ぶ
  • 発酵は微生物が関わり、腐敗は微生物がまったく関わらない
  • 発酵は必ず加熱をともない、腐敗は加熱をともなわない
  • 発酵は動物性食品だけ、腐敗は植物性食品だけに起こる

解説:発酵も腐敗も、微生物が食品中の成分を分解するという点では同じ現象です。その結果、うまみや風味が増すなど人にとって都合がよいものを発酵、悪臭や有害物質が生じるなど都合が悪いものを腐敗と、人の立場から呼び分けています。みそ・しょうゆ・納豆などは発酵、傷んだ食品の変敗は腐敗の例です。

覚え方:発酵と腐敗は「人にとって得か損か」だけの違い。微生物の仕組み自体は同じ現象。

問23 食品衛生管理 原材料の入荷から出荷までの各工程で、危害が起こりやすい点を分析し、重点的に管理する衛生管理の手法として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ HACCP
  • GAP
  • ISO
  • トレーサビリティ

解説:HACCP(ハサップ)は、原材料の受け入れから製造・出荷までの工程を分析し、食中毒などの危害が発生しやすい重要な管理点(Critical Control Point)を継続的に監視・記録する衛生管理の手法です。日本でも食品衛生法により、原則としてすべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が求められています。GAPは農業生産、ISOは国際規格全般を指す言葉です。

覚え方:HACCP=工程ごとの「重要管理点」を監視する衛生管理手法。GAP(農業)・ISO(規格全般)とは対象が違う。

問24 農産物と栄養 農産物の中でもとくにタンパク質を多く含み、含有率がおよそ30%以上にもなる作物として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ ダイズ
  • サツマイモ
  • ダイコン
  • キャベツ

解説:ダイズは、農産物の中でも際立ってタンパク質含有率が高く、乾燥した子実でおよそ30%以上を占めます。この高タンパクな性質から「畑の肉」と呼ばれ、豆腐・納豆・みそ・しょうゆなど多くの加工食品の原料にもなっています。サツマイモやダイコン、キャベツは炭水化物やビタミン・食物繊維が中心で、タンパク質含有率はダイズよりずっと低い作物です。

覚え方:ダイズ=タンパク質30%以上で「畑の肉」。サツマイモ・ダイコン・キャベツは炭水化物やビタミン中心。

問25 乳製品加工 牛乳に凝乳酵素(レンネット)を加えたときに生じる、チーズのもとになる固形分の名称として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ カード
  • ホエー
  • カゼイン単体
  • ラクトース

解説:牛乳に凝乳酵素(レンネット)を加えると、乳中のタンパク質が固まってカード(凝乳)と呼ばれる固形分ができ、これがチーズのもとになります。このとき分離する水分側の液体をホエー(乳清)といい、ホエーにもタンパク質やミネラルが含まれ、飲料や食品加工に利用されます。チーズづくりの最初の工程として重要な反応です。

覚え方:カード=レンネットで固まった「チーズのもと」。分離した水分側がホエー、と固体・液体で区別。

問26 殺菌方法 図は2種類の加熱殺菌方法の温度と時間の関係を表したものである。Bのように、比較的低い温度で長い時間かけて行う殺菌方法を何というか、最も適切なものを選びなさい。
殺菌方法の温度と時間の比較グラフ。Aは高温・短時間、Bは低温・長時間を示す。
  • ✅ 低温保持殺菌(LTLT)
  • 高温短時間殺菌(HTST)
  • 超高温殺菌(UHT)
  • 冷凍保存

解説:低温保持殺菌(LTLT)は、比較的低い温度(牛乳ではおよそ63℃前後)で30分程度かけてじっくり加熱する殺菌方法で、風味への影響が少ないとされます。反対に、高い温度で短時間(数秒〜十数秒)処理するのが高温短時間殺菌(HTST)で、図のAにあたります。目的(殺菌)は同じでも、温度と時間の組み合わせ方が異なる方法です。

覚え方:LTLT=低温(63℃)で30分「じっくり」。HTST=高温で数秒「さっと」。温度と時間はシーソーの関係。

問27 栄養成分表示 図は、加工食品に表示される栄養成分表示の例である。食品表示基準で表示が義務づけられている5つの基本項目に含まれないものとして、最も適切なものを選びなさい。
栄養成分表示のラベル例。エネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量が並んでいる。
  • ✅ ビタミンC
  • たんぱく質
  • 脂質
  • 食塩相当量

解説:食品表示基準では、加工食品にエネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の5項目を必ず表示することが義務づけられています(基本5項目)。ビタミンCなどのビタミン類やミネラル類は、含まれる量が一定以上ある場合などに任意で表示される項目で、必須の基本5項目には含まれません。

覚え方:義務表示の基本5項目は「熱量・タンパク質・脂質・炭水化物・食塩相当量」。ビタミン類は任意表示。

問28 期限表示 弁当や生めんなど、傷みやすい食品につけられる「安全に食べられる期限」を表す表示として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 消費期限
  • 賞味期限
  • 製造年月日
  • 加工年月日

解説:消費期限は、弁当・生めん・生菓子など傷みやすい食品につけられる「安全に食べられる期限」で、期限を過ぎたら食べないほうがよいとされる表示です。比較的傷みにくい食品につけられる「おいしく食べられる期限の目安」である賞味期限とは、対象となる食品も意味も異なります。両者の違いは食品表示の基本として押さえておきたいポイントです。

覚え方:消費期限=傷みやすい食品(弁当・生めん)の「安全に食べられる期限」。賞味期限とは対象も意味も違う。

問29 遺伝子組換え表示 遺伝子組換え作物由来の原材料を使った加工食品の表示に関する一般的な考え方として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 加工後にDNAやタンパク質が検出できない食品は、表示義務の対象外になることがある
  • 遺伝子組換え作物は、加工食品の原材料として使うこと自体が禁止されている
  • 遺伝子組換え表示のルールは、世界中どこでも完全に同じ基準である
  • 遺伝子組換え食品には、必ず「遺伝子組換え不分別」と表示しなければならない

解説:しょうゆや植物油など、加工の過程で組み換えられたDNAやそれによって作られたタンパク質が最終製品から検出できなくなる食品については、表示義務の対象外とされることがあります。一方、豆腐など組換えDNAが検出可能な食品では、原材料の分別管理の状況に応じた表示が必要です。国や地域によって表示の考え方や基準は異なります。

覚え方:組換えDNA・タンパク質が「検出できない」食品(しょうゆ・油)は表示対象外になることがある。

問30 食品の寄生虫 サバやイカなどの生食によって感染することがある寄生虫(食中毒の原因)として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ アニサキス
  • サルモネラ菌
  • ボツリヌス菌
  • 腸炎ビブリオ

解説:アニサキスは、サバ・イカ・サンマなどの魚介類に寄生する寄生虫で、これらを生(刺身など)で食べることで感染し、激しい腹痛などを引き起こすことがあります。冷凍(一定時間以下の低温で保存)や中心部までの加熱によって感染性を失わせることができます。サルモネラ菌・ボツリヌス菌・腸炎ビブリオは細菌で、寄生虫とは分類が異なります。

覚え方:アニサキス=サバ・イカの生食で感染する寄生虫。サルモネラ・ボツリヌス・腸炎ビブリオは細菌で分類が違う。

問31 食品包装 鋼板にスズをめっきしてつくられる、缶詰などに使われる金属製の食品包装材料として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ ブリキ
  • アルミニウム
  • ステンレス
  • 銅板

解説:ブリキは、鋼板の表面にスズをめっきした材料で、さびに強く加工しやすいことから、古くから缶詰などの食品包装に使われてきました。アルミニウムは軽量な缶や包装フィルムに、ステンレスは調理器具などに多く使われる素材で、それぞれ性質や用途が異なります。金属包装材料の特徴を区別できるようにしておきましょう。

覚え方:ブリキ=鋼板+スズめっきの缶詰素材。アルミは軽量缶、ステンレスは調理器具と用途で区別。

問32 乳製品の製法 アイスクリームを作る際、原料のミックス液をかくはんすることで空気を含ませ、液体の体積が増える割合を表す言葉として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ オーバーラン
  • ホエー
  • カード
  • オーバーフロー

解説:オーバーランは、アイスクリームの原料であるミックス液をかくはんして空気を含ませたときに、体積がどれくらい増えたかを示す割合です。たとえば2Lのミックスから3Lのアイスクリームができれば、増えた1Lの分がオーバーランにあたり、割合はもとの量に対して50%となります。オーバーランが高いほど、口当たりが軽くなる傾向があります。

覚え方:オーバーラン=かくはんで空気を含んで「体積が増えた割合」。高いほど口当たりが軽くなる。

問33 調味料の発色・保存 梅干しや漬物などで、食品のpHを下げることで発色をよくしたり、保存性を高めたりするはたらきをもつ成分として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 有機酸(クエン酸・酢酸など)
  • でんぷん
  • 食用油脂
  • ペクチン

解説:梅干しや酢の物などに含まれるクエン酸・酢酸といった有機酸は、食品のpHを酸性側に下げるはたらきがあり、微生物が増えにくい環境をつくって保存性を高めるとともに、色素を安定させて発色をよくする効果もあります。でんぷんは主にとろみづけ、食用油脂はコクや口当たりの向上、ペクチンはジャムのゲル化などに使われる別の役割の成分です。

覚え方:有機酸(クエン酸・酢酸)=pHを下げて「発色+保存性」の二刀流。でんぷん・油脂・ペクチンは別の役割。

問34 製パン パン生地を発酵させる際、酵母(イースト)が糖を分解してつくり出し、生地をふくらませる気体として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 二酸化炭素
  • 酸素
  • 窒素
  • 水素

解説:パンづくりでは、酵母(イースト)が生地中の糖を分解してアルコールと二酸化炭素をつくり出します。この二酸化炭素が生地の中に気泡としてたまることで、パン生地がふくらみます。焼き上げの過程で、生地の中のグルテンとアルファ化したでんぷんが固まり、気泡のあとがすだち(気泡の跡)として残ります。

覚え方:パン生地がふくらむのは酵母が出す「二酸化炭素」。アルコールも同時にできるが膨張の主役はCO2。

問35 菓子の膨張剤 ビスケットやケーキの生地に加え、加熱によって気体を発生させて生地をふくらませる添加物として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ ベーキングパウダー(膨脹剤)
  • 着色料
  • 保存料
  • 乳化剤

解説:ベーキングパウダーは、重曹などを主成分とする膨脹剤で、加熱されると化学反応によって二酸化炭素などの気体を発生し、生地の中に気泡をつくって生地をふくらませます。酵母の発酵を利用するパンとは異なり、化学反応によって短時間でふくらませられるのが特徴で、ビスケットやケーキ、蒸しパンなどに広く使われています。

覚え方:ベーキングパウダー=加熱で化学反応してCO2を出す「即席発酵」役。酵母の発酵とは仕組みが違う。

問36 こんにゃくの加工 コンニャクイモを乾燥・粉砕して精粉をつくる工程で、風力を利用して主に取り除かれる、こんにゃくの成分ではない不要な物質として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 外皮などの繊維質・不純物
  • マンナン
  • 水分
  • でんぷん質すべて

解説:コンニャクイモを薄切りにして乾燥させ、粉砕したあと、風力を利用して軽い外皮の繊維質や不純物を吹き飛ばして取り除くことで、こんにゃくの主成分であるグルコマンナン(マンナン)を多く含む精粉が得られます。マンナンはこんにゃくのプルプルとした食感のもとになる、水を吸ってゼリー状に固まる多糖類です。

覚え方:風選で飛ばすのは「外皮などの不純物」。マンナン(主成分)を残すために不要なものだけ取り除く。

問37 乳製品の製法 牛乳に乳酸菌を加えて発酵させることでつくられる乳製品として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ ヨーグルト
  • バター
  • 生クリーム
  • 練乳

解説:ヨーグルトは、牛乳に乳酸菌を加えて発酵させ、乳酸のはたらきでタンパク質を固めてつくる発酵乳製品です。バターは生クリームをかくはんして脂肪分を集めてつくる乳製品、生クリームは乳脂肪分を分離・濃縮したもの、練乳は牛乳を濃縮した(多くは砂糖を加えた)もので、いずれも発酵を主な工程としない点がヨーグルトと異なります。

覚え方:ヨーグルト=乳酸菌発酵でできる乳製品。バター・生クリーム・練乳は発酵を伴わない別製法。

問38 しょうゆ・みその製造 しょうゆの製造工程にはあるが、みその製造工程には一般的にない工程として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ もろみを布などでこして液体をしぼり出す圧搾
  • ダイズを蒸す(蒸煮)
  • こうじ菌を混ぜて麹をつくる製麹
  • 食塩を加える

解説:しょうゆは、発酵・熟成させたもろみを布などでこして液体だけをしぼり出す圧搾の工程を経てつくられる、液体の調味料です。一方、みそは発酵させたものをそのまま固形(ペースト状)の調味料として仕上げるため、圧搾の工程は一般的に行いません。ダイズの蒸煮・製麹・食塩の添加は、しょうゆ・みそのどちらの製造にも共通する工程です。

覚え方:しょうゆ=もろみを「しぼる(圧搾)」液体調味料。みそは固形のまま仕上げるので圧搾工程がない。

問39 缶詰の検査 缶詰の製造工程で、缶の内部が正しく密封され、真空状態になっているかを検査する目的で使われる機器の用途として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 缶内上部の真空度を検査する
  • 缶の中身の味を検査する
  • 缶の色を検査する
  • 缶のラベルの印刷を検査する

解説:缶詰は、加熱殺菌のあと缶の内部(ヘッドスペース)が真空に近い状態になることで、フタが密着し、内容物の変質や微生物の再侵入を防ぎます。専用の検査機器で缶内上部の真空度を測ることで、密封が正しく行われているかを確認します。真空度が不十分な缶は、保存性に問題がある可能性があるため、出荷前の品質管理で重要な検査項目です。

覚え方:缶詰検査=「缶内上部の真空度」をチェックして密封確認。味・色・ラベルの検査ではない。

問40 食中毒統計 近年の日本国内における食中毒の発生件数を原因(病因物質)別に見たとき、件数の割合が高い傾向にある原因として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 寄生虫(アニサキスなど)
  • 化学物質
  • 自然毒(きのこ・ふぐ毒など)
  • 放射性物質

解説:近年の日本の食中毒統計では、アニサキスなどの寄生虫による事例が、件数ベースで大きな割合を占める傾向にあります。魚介類の生食文化が背景にあり、冷凍や十分な加熱による予防が呼びかけられています。細菌性食中毒(サルモネラ菌など)は患者数でみると依然として多い一方、事件数では寄生虫由来の件数が目立つ年が近年増えています。

覚え方:近年の食中毒「件数」トップ級は寄生虫(アニサキス)。生食文化が背景、患者数では細菌性も依然多い。

問41 米の分類 おこわや餅の原料に使われ、粘りが強い性質をもつ米の種類として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ もち米
  • うるち米
  • 玄米(精米前のうるち米)
  • 無洗米

解説:もち米は、でんぷんの性質(アミロペクチンの割合が高い)により強い粘りが出る米で、餅やおこわ、赤飯などに使われます。ふだん主食として食べられている米はうるち米で、もち米よりも粘りが少なく、ほどよい食感になります。玄米・無洗米は精米の仕方による分類で、もち米・うるち米の区別とは別の観点です。

覚え方:もち米=アミロペクチン多めで「強い粘り」、餅・おこわに。うるち米は普段の主食用。

問42 小麦粉の分類 パンや中華めんに向く、タンパク質(グルテン)の含有量が多い小麦粉の種類として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 強力粉
  • 薄力粉
  • 上新粉
  • 白玉粉

解説:強力粉は、タンパク質の含有量が多く、水を加えてこねると粘りと弾力のあるグルテンが多く形成されるため、ふっくらとよく膨らむパンや、こしの強い中華めんに向いています。反対に、タンパク質が少なくグルテンが少ない薄力粉は、ケーキや天ぷらの衣などのやわらかい食感を出したい料理に使われます。上新粉・白玉粉は米からつくる粉で、原料自体が異なります。

覚え方:強力粉=グルテン多めでパン・中華めん向き。薄力粉はグルテン少なめでケーキ・天ぷら向き。

問43 食用油 大豆や菜種などの原料から油を搾り取ったあと、精製の工程で行われることの説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 不純物や色・におい・雑味のもとになる成分を取り除き、品質を安定させる
  • 油に色をつけて商品価値を高める
  • 油の脂肪分をすべて取り除く
  • 油をすべて固形に変化させる

解説:原料から搾り取ったばかりの油(原油)には、色素や独特のにおい、劣化しやすい微量成分などが含まれています。精製の工程では、脱ガム・脱酸・脱色・脱臭などの処理により、これらの不純物を取り除き、くせがなく品質の安定した食用油に仕上げます。精製の度合いによって、風味や発煙点(煙が出始める温度)などの性質も変わります。

覚え方:精製=脱ガム・脱酸・脱色・脱臭で「不純物を抜く」工程。色をつける・脂肪を抜く工程ではない。

問44 砂糖の原料 サトウキビとともに、日本の砂糖の主な原料となっている、冷涼な地域でも栽培できる作物として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ テンサイ(サトウダイコン)
  • サツマイモ
  • トウモロコシ
  • ジャガイモ

解説:テンサイ(サトウダイコン、ビート)は、根に糖分をたくわえる作物で、冷涼な気候に適するため、主に北海道で栽培され、砂糖(てん菜糖)の原料になります。暖かい地域で栽培されるサトウキビとあわせて、日本の砂糖の二大原料とされています。サツマイモ・トウモロコシ・ジャガイモは、でんぷんを多く含む作物で、砂糖の主原料としては使われません。

覚え方:テンサイ(サトウダイコン)=冷涼地(北海道)で作る砂糖の原料。サトウキビは暖地、と産地で対比。

問45 食品の色 ホウレンソウなど緑色の野菜に含まれ、光合成にも関わる緑色の色素として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ クロロフィル
  • カロテン
  • アントシアニン
  • リコペン

解説:クロロフィル(葉緑素)は、植物の葉緑体に含まれる緑色の色素で、光合成において光エネルギーを吸収するはたらきをします。加熱しすぎたり、酸に長くふれたりすると変色し、緑色野菜のゆで加減が色の美しさに影響します。カロテンは橙色、アントシアニンは赤紫色、リコペンはトマトなどの赤色を示す、それぞれ別の色素です。

覚え方:クロロフィル=緑色・光合成の色素。カロテン(橙)、アントシアニン(赤紫)、リコペン(赤)と色で覚える。

問46 食品の褐変 切ったリンゴの断面が、しばらくすると茶色く変色する現象の主な原因として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 果肉に含まれる酵素が、空気中の酸素にふれて反応する(酵素的褐変)
  • 冷蔵庫内の低温によって色素が壊れる
  • 水分が完全に蒸発してしまうため
  • 加熱によりタンパク質が変性するため

解説:切ったリンゴやジャガイモの断面が茶色くなるのは、果肉や芋に含まれる酵素が、切ることで空気中の酸素にふれて反応し、褐色の色素をつくる「酵素的褐変」という現象です。塩水やレモン汁に浸すと、酵素のはたらきをおさえて変色を防ぐことができます。加熱による焦げ目の褐変(非酵素的褐変)とは、しくみが異なる点に注意しましょう。

覚え方:リンゴの褐変=酵素+酸素が反応する「酵素的褐変」。加熱による焦げ色(非酵素的褐変)とは仕組みが別。

問47 加工食品の包装 食品を袋の中の空気を抜いた状態で密封し、酸化や微生物の増殖を防いで保存性を高める包装方法として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 真空包装
  • 紙包装
  • びん詰めのみ
  • むき出しでの陳列

解説:真空包装は、袋の中の空気(酸素)を抜いてから密封する包装方法で、酸化による品質劣化や、酸素を必要とする微生物の増殖をおさえて保存性を高める効果があります。ハムやチーズ、真空パックの惣菜などに広く使われています。ガスを窒素などに置き換えて密封するガス置換包装も、似た原理で品質を保つ工夫の一つです。

覚え方:真空包装=空気(酸素)を抜いて酸化・微生物増殖を防ぐ。ガス置換包装も似た狙いの工夫。

問48 食品のテクスチャー 食品を口にしたときの「かたさ」「なめらかさ」「歯ごたえ」など、食感に関する性質全般を表す言葉として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ テクスチャー
  • アロマ
  • うま味
  • 酸度

解説:テクスチャーは、食品を口に入れたときの、かたさ・なめらかさ・歯ごたえ・粘りけなど、食感全般に関わる物理的な性質を表す言葉です。味やにおいと並んで、食品のおいしさを決める重要な要素とされ、食品の開発では、機器を使ってテクスチャーを数値化して評価することもあります。アロマは香り、うま味は味の一種で、それぞれ別の観点です。

覚え方:テクスチャー=かたさ・なめらかさなど「食感全般」を表す言葉。アロマ(香り)・うま味(味)とは別の観点。

問49 果実の追熟 バナナやアボカドのように、収穫後に一定期間置くことで甘みや香りが増し、食べごろに近づく現象として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 追熟
  • 発酵
  • 老化(でんぷんの)
  • 凍結

解説:追熟は、収穫時にはまだ十分に熟していない果実を、その後の保管期間中に自ら出すエチレンなどのはたらきで熟成させ、甘み・香り・やわらかさを増していく現象です。バナナやアボカド、キウイフルーツなどは、この性質を利用して、輸送に強い未熟な状態で収穫し、消費地に近いところで追熟させてから出荷・販売されることが多くあります。

覚え方:追熟=収穫後にエチレンで甘み・香りが増す現象。バナナ・アボカドは未熟なうちに収穫し輸送に強くする。

問50 カット野菜 あらかじめ洗浄・カットされ、調理の手間を省いて販売されている野菜(カット野菜)が広く普及した社会的な背景として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 中食(持ち帰り・調理済み食品)需要の高まりと調理時間の短縮ニーズ
  • 農産物の生産量が減少したこと
  • 生の野菜がまったく販売されなくなったため
  • すべての家庭で自家菜園が普及したため

解説:カット野菜は、忙しい家庭や単身世帯の増加などを背景に、調理の手間を省きたいというニーズや、中食(持ち帰り惣菜・調理済み食品)の需要の高まりにあわせて普及してきました。あらかじめ洗浄・カットされているため、家庭や飲食店での調理時間を短縮でき、食品ロスの削減にもつながるとされています。食生活の変化にあわせた農産物の加工・流通の一例です。

覚え方:カット野菜の普及=中食需要+時短ニーズが背景。生産量減少や自家菜園普及とは関係ない。

問51 冷凍食品の解凍 冷凍した肉や魚を解凍するときの一般的な注意点として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 冷蔵庫内でゆっくり解凍すると、ドリップ(うまみ・水分の流出)が少なくなりやすい
  • 常温に長時間放置して解凍するのが最も安全である
  • 解凍方法によって品質にまったく違いは出ない
  • 解凍後は再冷凍しても品質に影響はない

解説:冷凍した食品を解凍する際は、冷蔵庫内でゆっくり時間をかけて解凍すると、細胞へのダメージが少なく、うまみや水分(ドリップ)の流出をおさえやすくなります。常温での長時間放置は、表面から傷みやすく食中毒のリスクも高まるため注意が必要です。また、一度解凍したものを再冷凍すると、品質がさらに劣化しやすくなります。

覚え方:解凍は「冷蔵庫でゆっくり」がドリップを減らすコツ。常温放置・再冷凍は品質・安全性を損なう。

問52 食品ロス 食品の製造・流通の現場で、まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品ロスが発生する要因として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 賞味期限が長く残っていても、店頭からの撤去が決められている商習慣
  • 食品はすべて賞味期限が切れた瞬間に自然に消滅する
  • 食品ロスは家庭からは一切発生しない
  • 食品ロスは輸入食品にのみ発生する現象である

解説:食品業界には、製造日から賞味期限までの期間を3等分し、最初の3分の1を過ぎると納品しない、次の3分の1を過ぎると店頭から撤去するといった「3分の1ルール」などの商習慣があり、これがまだ食べられる食品の廃棄(食品ロス)につながっているとされます。近年はこうした商習慣を見直し、納品期限の緩和などによって食品ロスを減らす取り組みが進められています。

覚え方:食品ロスの一因は「3分の1ルール」という商習慣。期限が残っていても撤去される仕組み。

問53 衛生管理の基礎 HACCPによる重点的な衛生管理を効果的に機能させるために、その土台として必要とされる、施設の清掃や手洗いなど基本的な衛生管理を表す言葉として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 一般衛生管理(前提条件プログラム)
  • 残留農薬基準
  • 特定原材料表示
  • 賞味期限の設定

解説:一般衛生管理(前提条件プログラム)は、施設・設備の清掃、従業員の手洗いや健康管理、そ族・昆虫の防除など、食品を安全に取り扱うための基本的な衛生管理です。HACCPは、この一般衛生管理がしっかり行われていることを土台として、とくに重要な工程を重点的に監視する手法であるため、両者は組み合わさって初めて十分な衛生管理になります。

覚え方:一般衛生管理(前提条件プログラム)=HACCPの「土台」となる清掃・手洗いなどの基本管理。

問54 期限表示の設定 食品メーカーが賞味期限を設定するときの一般的な考え方として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 科学的な試験で品質が保たれる期間を調べ、安全をみて短めに設定する(安全係数)
  • 必ず製造日の1年後を一律の期限とする
  • 期限は販売価格によって決められる
  • 期限の設定にはまったく試験を行わない

解説:賞味期限は、保存試験によって食品の品質(味・におい・栄養成分など)が保たれる期間を科学的に調べたうえで、その期間に安全をみて1未満の係数(安全係数)をかけ、実際よりも短めに設定するのが一般的です。これにより、多少の保存環境のばらつきがあっても、期限内であれば品質が保たれるようにしています。食品の特性ごとに、必要な試験項目や期間は異なります。

覚え方:賞味期限=試験結果に「安全係数」をかけて短めに設定。一律1年後や価格基準ではない。

問55 食品の官能評価 人の味覚・嗅覚・視覚などの感覚を使って、食品の味やにおい、外観などを評価する方法として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 官能評価
  • 残留農薬検査
  • 微生物検査
  • 栄養成分分析

解説:官能評価は、人の感覚(味覚・嗅覚・視覚・触覚など)を使って、食品の味・香り・見た目・食感などを評価する方法です。訓練を受けたパネル(評価者)が一定の手順で評価することで、機器では測定しにくい「おいしさ」に関わる情報を数値やことばで記録できます。新商品の開発や品質管理の場面で、機器分析とあわせて活用されています。

覚え方:官能評価=人の五感(味覚・嗅覚・視覚など)で食品を評価する方法。機器では測れない「おいしさ」を捉える。

問56 6次産業化 農家が自分でつくった果物を使ってジャムに加工し、直売所やインターネットで販売する取り組みにあてはまる考え方として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 6次産業化
  • 地産地消のみ
  • 有機JAS認証
  • 食料自給率の向上のみ

解説:農家自身が、生産(1次産業)だけでなく、ジャムなどへの加工(2次産業)や、直売所・インターネットでの販売(3次産業)まで手がける取り組みは、6次産業化の代表的な例です。加工・販売まで自分たちで行うことで、農産物に付加価値をつけ、収益を増やすことができます。規格外の果物を加工品に活用すれば、食品ロスの削減にもつながります。

覚え方:自分でジャムに加工+販売=6次産業化の代表例(生産×加工×販売)。地産地消・自給率向上だけでは説明不足。

問57 地理的表示保護制度 特定の地域で長年培われた特別な生産方法や品質をもつ農産物・食品の名称を、知的財産として登録・保護する制度として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 地理的表示(GI)保護制度
  • 種苗法
  • 食品衛生法
  • 食品表示法

解説:地理的表示(GI)保護制度は、特定の地域と結びついた特別な生産方法や品質をもつ農林水産物・食品の名称を、地域共有の知的財産として国が登録・保護する制度です。登録された産品には専用のマーク(GIマーク)が表示され、その地域名を不正に使った模倣品の流通を防ぐ効果があります。地域ブランドの価値を守り、生産者の利益につなげる仕組みです。

覚え方:GI保護制度=地域と結びついた名称を「地域の知的財産」として国が保護。種苗法(品種)とは対象が違う。

問58 特定保健用食品 「おなかの調子を整える」など、健康の維持・増進に役立つ特定の効果を表示することが国から個別に認められた食品を何というか、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 特定保健用食品(トクホ)
  • 有機JAS食品
  • 遺伝子組換え表示食品
  • 特別栽培農産物

解説:特定保健用食品(トクホ)は、科学的根拠にもとづいて健康への効果が国によって個別に審査・許可され、パッケージにその効果を表示できる食品です。「おなかの調子を整える」「食後の血糖値の上昇をおだやかにする」といった表示が代表例です。これに対し、機能性表示食品は事業者の責任で届け出るしくみで、国の個別審査を受けるトクホとは制度上の違いがあります。

覚え方:トクホ=国が個別審査して効果表示を認める食品。機能性表示食品(事業者の届け出制)とは審査の重さが違う。

問59 調味料の原料 しょうゆ・みそ・食酢に共通して利用される、発酵の主なはたらき手として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ こうじ菌などの微生物
  • 化学合成された添加物のみ
  • 植物の色素成分のみ
  • 食塩そのもののはたらきのみ

解説:しょうゆ・みそ・食酢はいずれも、原料にこうじ菌や酵母、酢酸菌などの微生物を作用させる発酵によってつくられる調味料です。こうじ菌がでんぷんやタンパク質を分解し、そこから生まれた糖やアミノ酸をもとに、酵母がアルコール発酵を、酢酸菌が酢酸発酵を行うなど、複数の微生物のはたらきが積み重なって、うま味や香りが生み出されます。

覚え方:しょうゆ・みそ・食酢はすべて「こうじ菌など微生物」の発酵で作る。化学合成や色素の力ではない。

問60 加工食品の規格 品質や規格が一定の基準を満たす農林物資・食品につけられる、日本農林規格にもとづくマークとして、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ JASマーク
  • JISマーク
  • PSEマーク
  • エコマークのみ

解説:JASマークは、日本農林規格(JAS規格)に定められた品質基準を満たす食品や農林物資に表示されるマークです。有機JASマークもこの制度の一部で、有機農産物・加工食品であることを示します。JISマークは工業製品の規格、PSEマークは電気製品の安全基準に関するマークで、それぞれ対象となる製品の分野が異なります。

覚え方:JASマーク=日本農林規格の品質保証マーク。JIS(工業製品)・PSE(電気製品)とは対象分野が違う。

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