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トップ › 2級 › 花き

花きの一問一答(2級)

キク・カーネーション・ラン類など花き類の栽培、植物成長調整剤、切り花障害などを問う選択科目です。

本試験40問(選択科目の1つ)

当サイトは日本農業技術検定の実施団体とは関係のない個人運営サイトです。試験日程・受験料・出題範囲などの最新情報は、必ず実施団体(全国農業会議所)の公式サイトをご確認ください。

現在 40問 を収録しています。何問解くか選んで始めましょう。

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収録トピックを見る(40種類)
  • 観葉植物の繁殖法
  • カーネーションいちょう病
  • 植物成長調整剤(わい化剤)
  • ラン科植物の花器名称
  • トルコキキョウの生理障害
  • シクラメンの病害
  • 植物成長調整剤の使用目的
  • キクの生理障害
  • カーネーションの生理障害
  • シクラメンの管理作業
  • キクの電照栽培
  • 切り花の日持ち性
  • バラの生理障害
  • ユリの促成栽培
  • ポインセチアの短日処理
  • 鉢花の潅水管理
  • 花きの病害虫
  • 切り花の鮮度保持剤
  • 花芽分化と日長・温度
  • 挿し木繁殖の管理
  • 培養土の物理性
  • 花色の変化
  • 種子の休眠と発芽処理
  • 切り花の輸送
  • 花きの養液栽培
  • 病害の伝染様式
  • 花き品種の育成者権
  • エチレンの生理作用
  • 温室・ハウスの環境制御
  • 切り花の等級・規格
  • 球根の種類
  • チューリップの促成栽培
  • 茎頂培養
  • アザミウマとウイルス
  • 切り花の水揚げ
  • プラグ苗
  • CAM植物
  • 枝変わり
  • 摘心
  • DIFによる草丈調節

花きで学ぶこと

キク・カーネーション・ラン類・観葉植物など花き類の栽培が中心です。植物成長調整剤の使い分け、日長反応(短日植物・長日植物)、切り花の品質保持技術など、他分野とは異なる専門用語が多く登場します。

試験での重要度

花きは用語の専門性が高く、覚える量が多い分野ですが、その分ライバルとなる受験者数は他の選択科目より少なめとされます。用語をきちんと整理できれば、得点源にしやすい分野です。

初心者がつまずきやすいポイント

  • 植物成長調整剤(ダミノジット・インドール酪酸など)は名前と効果(わい化・発根促進等)の組み合わせを混同しやすい。
  • 短日植物・長日植物の判定基準は「日長」ではなく「連続した暗期の長さ」である点を見落としやすい。
  • ラン科植物特有の花器名称(コラム・リップなど)は聞き慣れず覚えにくい。

学習の順番のおすすめ

  1. 植物成長調整剤を目的別(わい化・発根促進・腋芽促進等)に表でまとめる。
  2. 短日植物・長日植物の代表例と花芽分化の仕組みを理解する。
  3. 切り花の日持ち技術(STS処理・鮮度保持剤など)を整理する。
  4. 写真つきの品種識別問題(観葉植物・ユリの品種等)に繰り返し触れる。

基礎の復習におすすめの解説記事(3級)

公式資料・参考資料

出題範囲や最新の試験情報は 全国農業会議所の公式サイト、 体系的な学習には公式テキスト・過去問題集をあわせてご利用ください。

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収録問題を読む(全40問)

タップすると正解と解説が読めます。まずはここでざっと目を通して、仕上げに上のクイズで実力チェックしましょう。

各問題には、正解の理由と他の選択肢が誤りとなる理由を掲載しています。問題を解いた後に解説を開いて確認してください。

問1 観葉植物の繁殖法 観葉植物の繁殖方法に関する説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • サンセベリアやドラセナなど多くの観葉植物は、主に種子繁殖のみで増やされる
  • ✅ ヤシ類の多くは種子繁殖によって増やされることが多い
  • 観葉植物はすべて挿し木でのみ増殖され、種子繁殖は行われない
  • 観葉植物の繁殖には栄養繁殖・種子繁殖のいずれも用いられず、組織培養のみで行われる
  • フィカス(ゴムノキ類)は種子繁殖以外の方法では一切増殖できない

解説:観葉植物の繁殖方法は種類によって異なり、サンセベリアやドラセナ、フィカスなどは挿し木や株分けなどの栄養繁殖で増やされることが多い一方、ヤシ類の多くは種子繁殖によって増殖されます。観葉植物全体が一律に同じ繁殖方法というわけではなく、植物の特性に応じて使い分けられています。

覚え方:ヤシ=観葉植物の中では珍しく「種子から」育てるタイプ。

問2 カーネーションいちょう病 カーネーションの「いちょう病」の対策として、最も適切なものを選びなさい。
  • 殺虫剤を葉面に散布する
  • ✅ 土壌消毒を徹底する
  • 媒介昆虫を駆除する
  • ウイルスフリー苗を導入する
  • 栽培土壌にマルチングを施す

解説:カーネーションのいちょう病は、土壌中に生息する糸状菌(フザリウム菌)が根や維管束に感染して起こる土壌伝染性の病気で、株全体が黄化・萎凋して枯死に至ります。土壌消毒を徹底して病原菌の密度を下げることが有効な対策となり、ウイルス病のように媒介昆虫の駆除やウイルスフリー苗の導入が直接的な対策にはならない点に注意が必要です。

覚え方:いちょう病=土壌の中に潜む菌が原因。まずは土壌消毒で元から絶つ。

問3 植物成長調整剤(わい化剤) 鉢花などの草丈の伸長を抑制する目的で用いられる植物成長調整剤として、最も適切なものを選びなさい。
  • ジベレリン
  • ✅ ダミノジット
  • ベンジルアデニン
  • インドール酪酸
  • 2,4-D

解説:ダミノジットは、節間の伸長を抑制して草丈をコンパクトにまとめる「わい化剤」の一種として鉢花などの生産で利用されます。ジベレリンは逆に茎の伸長を促進する働きがあり、ベンジルアデニンは腋芽の発生促進、インドール酪酸は発根促進、2,4-Dは除草剤として利用される点で目的が異なります。

覚え方:わい化剤=「草丈を縮める」ための薬。ジベレリン(伸ばす)とは真逆の働き。

問4 ラン科植物の花器名称 ファレノプシス(コチョウラン)の花の中央付近にある、生殖器官(おしべ・めしべ)が合着した構造の名称として、最も適切なものを選びなさい。
  • バルブ
  • リップ
  • セパル
  • ペタル
  • ✅ コラム(ずい柱)

解説:ラン科植物の花では、おしべとめしべが1つの構造に合着した「コラム(ずい柱)」が花の中央に存在するのが大きな特徴です。バルブは偽球茎(貯蔵器官)、リップは唇弁(特徴的な形の花弁)、セパルは萼片、ペタルは花弁を指し、いずれもコラムとは異なる部位です。

覚え方:コラム=ラン科特有の「おしべ+めしべ」が合体した中心パーツ。

問5 トルコキキョウの生理障害 トルコキキョウを高温条件で栽培した際に発生しやすい障害・病害として、最も適切なものを選びなさい。
  • 白さび病
  • えそ病
  • ✅ 立ち枯れ病
  • 灰色かび病
  • ブラスティング(つぼみの発育停止・枯死)

解説:トルコキキョウは高温条件下で土壌病害である立ち枯れ病(疫病等の土壌病原菌による)が発生しやすくなる傾向があります。灰色かび病はむしろ多湿・低温条件で発生しやすく、ブラスティングは低温や光不足などが要因となることが多いなど、それぞれの障害・病害には異なる発生条件があります。

覚え方:トルコキキョウの高温リスク=「立ち枯れ病」が代表例。

問6 シクラメンの病害 シクラメンの葉腐細菌病の予防に関する説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • 殺虫剤のみで予防でき、殺菌的な農薬は不要である
  • ✅ 細菌病であるため、適用のある薬剤を用いた予防散布や、過湿を避ける管理が有効である
  • この病気は害虫の食害そのものであり、農薬による予防は無意味である
  • 土壌に生息する糸状菌が原因であるため、殺虫剤による防除が唯一の対策である
  • この病気にはいかなる薬剤も登録がなく、対策の方法がない

解説:シクラメンの葉腐細菌病は細菌が原因の病気で、多湿の環境や葉の傷口から感染が広がりやすくなります。予防には、適用のある薬剤による予防的な散布に加えて、灌水時に葉を濡らさない、密植を避けて風通しを良くするなど、過湿を避ける栽培管理が重要です。殺虫剤のみでは細菌病そのものへの効果は期待できません。

覚え方:葉腐細菌病=「細菌」が原因。過湿と葉の傷を避けるのが基本の予防策。

問7 植物成長調整剤の使用目的 発根促進を目的として挿し木の際によく用いられる植物成長調整剤として、最も適切なものを選びなさい。
  • ジベレリン
  • エテホン
  • ✅ インドール酪酸(IBA)
  • ベンジルアデニン
  • 2,4-D

解説:インドール酪酸(IBA)はオーキシン系の植物成長調整剤で、挿し木の発根を促進する目的で切り口に処理されることが多い薬剤です。ジベレリンは伸長促進、エテホンはエチレン様作用(老化促進等)、ベンジルアデニンは腋芽の発生促進、2,4-Dは除草剤としての利用が主な用途であり、それぞれ目的が異なります。

覚え方:IBA=挿し木の切り口に付ける「発根ブースター」。

問8 キクの生理障害 電照栽培を行うキクにおいて、「やなぎ芽」(花芽が正常に発達せず、細い葉のような芽になる異常)の発生に関係する要因として、最も適切なものを選びなさい。
  • 養分の欠乏
  • 病気の感染
  • ✅ 日照時間(電照・日長)の管理の不適切さ
  • 土壌酸度の異常
  • 水分の過多

解説:「やなぎ芽」は、キクの花芽分化・発達の過程で日長条件(電照による短日処理・長日処理のタイミングや管理)が不適切であった場合に生じやすい生理障害とされています。短日植物であるキクは日長への反応が花芽形成に大きく関わるため、電照栽培では日長管理の精度がとりわけ重要になります。

覚え方:やなぎ芽=電照の「タイミングのズレ」が引き金になりやすい障害。

問9 カーネーションの生理障害 カーネーションの花で、がく(萼)の部分が縦に裂ける「がく割れ」の説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 花弁が異常に多く発達し、がくが押されて裂ける生理障害である
  • 病原菌の感染によって花全体が腐敗する病気である
  • 害虫の食害によってがくに穴が開く被害である
  • つぼみが開花せずに落下する現象である
  • 花首が曲がって垂れ下がる生理障害である

解説:カーネーションのがく割れは、花弁の数が多くなりすぎたり、花弁の発達に対してがくの成長が追いつかなかったりすることで、内側からの圧力によりがくが縦に裂けてしまう生理障害です。病気や害虫による被害、落蕾やベントネック(花首が曲がる症状)とは異なる現象として区別されます。

覚え方:がく割れ=花弁の「成長過多」にがくが耐えきれず裂ける現象。

問10 シクラメンの管理作業 シクラメンの栽培で行われる「葉組み」作業の目的として、最も適切なものを選びなさい。
  • 葉の枚数を意図的に減少させる
  • 花の発生数を抑制する
  • ✅ 外側に広がった葉を中心にまとめて起こし、株の中心にある花芽への光や風通しを確保する
  • 花柄(花の茎)の伸長を抑制する
  • いちょう病の予防を直接の目的とする

解説:葉組みは、外側に広がって垂れ下がったシクラメンの葉を株の中心に向けて立てるように整える作業で、株の中心部にある花芽への日当たりや風通しを良くし、花芽の発育や品質、株姿を整える効果があります。葉数を減らす作業ではなく、既存の葉の向きを整える点がポイントです。

覚え方:葉組み=葉を「内側に起こして」花芽に光と風を届ける整枝作業。

問11 キクの電照栽培 短日植物であるキクの電照栽培(開花時期の調整)の仕組みとして、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 夜間に一定時間照明を当てて暗期を分断することで、開花(花芽分化)を遅らせ、出荷時期を調整する
  • 日中の光を完全に遮断することで開花を促進する
  • 電照は気温を上昇させることのみを目的として行われる
  • 電照によって株の草丈を必ず低くすることができる
  • 電照は病害虫の防除を主な目的として行われる

解説:キクは一定時間以上の連続した暗期(夜の長さ)を経験することで花芽分化が進む短日植物です。電照栽培では、夜間に一定時間の照明を当てて暗期を人為的に分断することで花芽分化を抑制(開花を遅らせる)し、出荷時期を需要にあわせて調整することができます(電照ギク)。気温上昇や草丈抑制、病害虫防除を主目的とした技術ではありません。

覚え方:電照=夜を「途中で明るくして」暗期を分断し、開花を遅らせる技術。

問12 切り花の日持ち性 切り花の日持ち性を向上させるために使用される「STS処理」の説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • 切り花にジベレリンを吸収させ、茎の伸長を促進する処理である
  • ✅ エチレンの作用を抑制し、老化(しおれ・落弁)の進行を遅らせる処理である
  • 切り花を完全に乾燥させて保存する処理である
  • 切り花の花色を人工的に変化させる処理である
  • 切り花に殺虫剤を吸収させ、害虫の再発生を防ぐ処理である

解説:STS(チオ硫酸銀錯塩)処理は、植物の老化ホルモンであるエチレンの作用を抑制する薬剤を切り花に前処理として吸収させることで、しおれや花弁の脱落(落弁)の進行を遅らせ、日持ち性を向上させる技術です。カーネーションなどエチレンに敏感な花で広く利用されています。

覚え方:STS処理=老化ホルモン「エチレン」にブレーキをかける前処理。

問13 バラの生理障害 切り花バラで見られる「ベントネック」(花首が曲がって花が下を向く症状)の主な要因として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 花首の部分での水分供給不足や導管の詰まりによって、花が水分不足の状態になること
  • 花弁の数が異常に多くなること
  • 病原菌が根に感染すること
  • 日照時間が短くなりすぎること
  • 土壌のpHが異常に高くなること

解説:ベントネックは、切り花バラの花首付近の導管が空気の混入や微生物の繁殖等で詰まり、花への水分供給が滞ることで、花首がしおれて曲がり花が下を向いてしまう現象です。水揚げ(吸水処理)の不備や流通中の水切れなどが主な要因となるため、適切な水揚げ処理や清潔な水の使用が予防につながります。

覚え方:ベントネック=「水が届かない」ことで花首がうなだれる症状。

問14 ユリの促成栽培 ユリの切り花生産における球根の「低温処理(春化処理)」の目的として、最も適切なものを選びなさい。
  • 球根の病害虫を殺菌・殺虫するため
  • ✅ 休眠を打破し、その後の茎葉の伸長や開花をそろえて促進するため
  • 球根の色を変化させ、見た目を良くするため
  • 球根の重量を増加させるため
  • 球根の休眠をより深くし、発芽を完全に止めるため

解説:ユリの球根は一定期間の低温にあうことで休眠が打破され、その後の萌芽・茎葉の伸長・開花が順調に進みます。切り花の周年出荷を実現するため、球根に人為的な低温処理(冷蔵処理)を施して休眠打破のタイミングをコントロールし、任意の時期に定植・開花させる促成栽培技術が利用されています。

覚え方:ユリの低温処理=「休眠打破のスイッチ」を人の手で入れる技術。

問15 ポインセチアの短日処理 ポインセチアを冬季の需要期に合わせて色づかせる(苞葉を発色させる)ために行う栽培管理として、最も適切なものを選びなさい。
  • 一定期間、人工的な光を当て続けて長日条件を維持する
  • ✅ 一定期間、遮光資材などで暗期を確保し、短日処理を行う
  • 温度を極端な高温に保ち続ける
  • 肥料を一切与えずに生育を止める
  • 水を一切与えずに乾燥状態を保つ

解説:ポインセチアは短日植物で、一定時間以上の連続した暗期を経験することで苞葉(花のように見える赤い葉状の部分)の発色(着色)が進みます。生産現場では、遮光資材で覆うなどして人為的に暗期を確保する短日処理を行い、クリスマス需要期などの狙った時期に色づかせる管理が行われます。

覚え方:ポインセチア=「暗闇の時間」を確保することで赤く色づく短日植物。

問16 鉢花の潅水管理 シクラメンなどの鉢花で用いられる「底面給水」の説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • 鉢の上部から水を勢いよくかける潅水方法である
  • ✅ 鉢底の穴や受け皿を通して、鉢の下側から水を吸わせる潅水方法である
  • 潅水を一切行わず、雨水のみに依存する方法である
  • 葉や花に直接霧状の水をかける潅水方法である
  • 土壌を完全に乾燥させたままにする管理方法である

解説:底面給水は、鉢底の穴や専用の受け皿にためた水を、毛細管現象によって用土が吸い上げる潅水方法です。株元や葉、花に直接水がかかりにくいため、葉腐細菌病などの多湿・水濡れが原因となる病気の発生を抑えやすいという利点があり、シクラメンなど葉や花への水濡れを避けたい鉢花の管理でよく利用されます。

覚え方:底面給水=「下から吸わせる」ことで葉や花を濡らさずに済む潅水法。

問17 花きの病害虫 花き類に発生するアブラムシ類による間接的な被害として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ アブラムシの排せつ物(甘露)にすす病菌が繁殖し、葉や花が黒く汚れる
  • アブラムシは花き類を直接加害せず、いかなる被害も生じない
  • アブラムシは根のみを加害し、地上部には一切影響しない
  • アブラムシはウイルスを媒介することは一切ない
  • アブラムシの被害は必ず低温期にのみ発生する

解説:アブラムシ類は吸汁による直接的な生育阻害に加え、排せつ物(甘露)に含まれる糖分を栄養源としてすす病菌(カビ)が繁殖し、葉や花の表面が黒くすす状に汚れる間接的な被害(すす病)を引き起こすことがあります。また、一部のアブラムシはウイルス病を媒介する害虫としても重要視されています。

覚え方:アブラムシ=吸汁だけでなく「甘い排せつ物」がすす病を呼び込む間接被害も。

問18 切り花の鮮度保持剤 切り花の鮮度保持剤(延命剤)に一般的に含まれる成分として、最も適切なものを選びなさい。
  • 除草剤成分のみ
  • ✅ 糖分(栄養源)と微生物の繁殖を抑える殺菌成分
  • 土壌改良を目的とした石灰質資材のみ
  • 強力な着色料のみ
  • 殺虫剤成分のみ

解説:切り花の鮮度保持剤(延命剤)には、花が開花・維持するためのエネルギー源となる糖分と、水中での微生物(細菌等)の繁殖を抑えて導管の目詰まりや水の腐敗を防ぐ殺菌成分が主に含まれています。これにより水揚げの状態を良好に保ち、切り花の日持ちを延ばす効果が得られます。除草剤や着色料、殺虫剤とは異なる目的の資材です。

覚え方:延命剤=「花のごはん(糖分)」+「水を腐らせない工夫(殺菌)」の組み合わせ。

問19 花芽分化と日長・温度 植物の花芽分化における「長日植物」の説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 暗期が一定時間より短くなる(日長が長くなる)と花芽分化が進む性質を持つ植物である
  • 暗期が一定時間より長くなると花芽分化が進む性質を持つ植物である
  • 日長の長さに関係なく、常に一定の条件で花芽分化する植物である
  • 花芽分化には日長ではなく土壌pHのみが関与する植物である
  • 花芽分化には温度が一切関与しない植物である

解説:長日植物は、暗期(連続した夜の長さ)が一定の限界時間より短くなる、つまり日長が長くなる条件で花芽分化・開花が促進される性質を持つ植物です。反対に、暗期が一定時間より長くなることで花芽分化が進む性質を持つ植物は短日植物(キクやポインセチア等)と呼ばれ、いずれも実際に反応しているのは連続した暗期の長さである点がポイントです。

覚え方:長日植物=「夜が短くなる」と花が咲く。基準は日長ではなく暗期の長さ。

問20 挿し木繁殖の管理 花き類の挿し木繁殖において、ミスト設備(間欠的に霧状の水を噴霧する設備)を用いる目的として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 挿し穂の乾燥を防ぎ、発根前の水分ストレスを軽減して活着率を高めるため
  • 挿し穂の発根を完全に不要にするため
  • 挿し床の温度を極端な低温に保つため
  • 病害虫を直接殺虫・殺菌するため
  • 挿し穂の光合成を完全に停止させるため

解説:挿し木直後の挿し穂は根がまだ発達しておらず水分の吸収能力が低い一方、葉からの蒸散は続くため乾燥ストレスを受けやすい状態にあります。ミスト設備は間欠的に霧状の水を挿し穂に噴霧することで、葉の乾燥を防ぎ、発根が始まるまでの水分ストレスを軽減して活着率を高める役割を果たします。

覚え方:ミスト設備=根がまだない挿し穂の「乾燥対策」の霧吹き。

問21 培養土の物理性 鉢花栽培に用いる培養土に求められる物理性として、最も適切なものを選びなさい。
  • 水はけ(排水性)が悪く、常に過湿状態が保たれる性質
  • ✅ 適度な保水性と通気性(排水性)をあわせ持つ性質
  • 水を一切保持できない、極端に排水性の高い性質のみ
  • 空気を一切通さない、密に詰まった性質
  • 重量が極端に重く、鉢がまったく動かない性質

解説:鉢花栽培に適した培養土は、根が水分を適度に利用できる保水性と、根の呼吸に必要な酸素を確保できる通気性(排水性)をバランス良くあわせ持つことが求められます。どちらか一方に偏りすぎる(過湿になりやすい、逆に乾燥しすぎる)と根の生育に悪影響を及ぼすため、素材(ピートモス、バーミキュライト、パーライト等)を配合してこのバランスを調整します。

覚え方:培養土=「保水」と「通気」の両方が大事。どちらか一辺倒はNG。

問22 花色の変化 多くの花の赤・青・紫系の花色を発現させる主要な色素として、最も適切なものを選びなさい。
  • クロロフィル
  • カロテノイド
  • ✅ アントシアニン
  • ベタレイン(限られた科のみ)
  • リグニン

解説:花弁の赤・青・紫系統の色は、主にアントシアニン系の色素によるもので、細胞内のpHや共存する金属イオン、他の色素との組み合わせによって発色が変化します。クロロフィルは緑色、カロテノイドは黄色・オレンジ系の色素で、ベタレインはナデシコ目の一部の科に限られる特殊な色素、リグニンは木質化に関わる成分であり、花色の主要な発色物質とは異なります。

覚え方:赤・青・紫系の花色=アントシアニン。黄色系はカロテノイドと覚え分ける。

問23 種子の休眠と発芽処理 花きの種子繁殖において、種皮が硬く水や酸素を通しにくいために休眠している種子の発芽を促す処理として、最も適切なものを選びなさい。
  • 種子を完全に密閉した容器で保存し続ける
  • ✅ 種皮に傷をつける処理(硬実処理・傷つけ処理)などにより吸水しやすくする
  • 種子を高温で焼却する
  • 種子を無菌状態のまま一切処理せずに播種する
  • 種子を強い光から完全に遮断し続ける

解説:種皮が硬く水分や酸素の透過を妨げることで休眠している種子(硬実種子)には、種皮にやすりなどで傷をつけたり、硫酸処理を行ったりして吸水・ガス交換をしやすくする「硬実処理」が発芽を促す方法として用いられます。単なる保存や焼却では休眠は打破されません。

覚え方:硬い種皮の休眠=「傷をつけて水を通しやすくする」のが定石。

問24 切り花の輸送 切り花の輸送方法のうち、切り花を水に挿したまま輸送する「バケット輸送」の利点として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 輸送中も水分を吸収できるため、品質・鮮度の低下を抑えやすい
  • 輸送コストが常に最も安くなる
  • 水を使わないため、輸送中の重量が最も軽くなる
  • 花を完全に乾燥させた状態で運ぶ方法である
  • 長距離輸送には一切利用できない方法である

解説:バケット輸送は、切り花を鮮度保持剤等を加えた水に挿した状態のまま輸送する方法で、輸送中も花が水分を吸収し続けられるため、水を使わないドライ輸送(乾式輸送)に比べて品質・鮮度の低下を抑えやすい利点があります。一方で、水を用いる分、容器や車両スペース、重量の面でコストや効率の制約が生じることもあります。

覚え方:バケット輸送=「水に挿したまま運ぶ」ので鮮度が保たれやすい。

問25 花きの養液栽培 花き類でも利用されるロックウール耕などの養液栽培の利点として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 土壌を使わないため、土壌病害の影響を受けにくく、養水分の管理を精密に行いやすい
  • 土壌栽培に比べて初期投資が常に安価である
  • 気候の影響を完全に排除できるため、露地でも屋内と同じ効果が得られる
  • 病害虫が一切発生しなくなる
  • 肥料をまったく使用せずに栽培できる

解説:養液栽培は、土壌を用いないことで土壌病害(連作障害を含む)のリスクを低減できるとともに、培養液の濃度や供給量を制御しやすく、精密な養水分管理による生育の安定化・高品質化が期待できる利点があります。ただし設備投資が必要であり、病害虫が完全にゼロになるわけでも、気候の影響をすべて排除できるわけでもありません。

覚え方:養液栽培=「土を使わない」ことで土壌病害を回避し、管理を精密化できる。

問26 病害の伝染様式 花き類の病害の伝染様式に関する説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ ウイルス病は主にアブラムシ類やアザミウマ類などの昆虫や、接触・汁液によって伝染することが多い
  • 細菌病は土壌中では一切生存できず、風のみで伝染する
  • 糸状菌による病気は、必ず種子のみを介して伝染する
  • ウイルス病は農薬(殺菌剤)で容易に治療できる
  • すべての病害は同一の防除方法で対応できる

解説:花きのウイルス病は、アブラムシ類やアザミウマ類などの媒介昆虫による吸汁、あるいは作業中のハサミ等を介した汁液接触によって伝染することが多く、一度感染すると殺菌剤による治療はできません(媒介昆虫の防除や罹病株の除去が対策の中心になります)。細菌病や糸状菌病もそれぞれ土壌・水・種子・空気中の胞子など多様な経路で伝染するため、病害の種類ごとに適した防除方法を選ぶ必要があります。

覚え方:ウイルス病=「虫が運ぶ」ことが多く、殺菌剤では治せない。

問27 花き品種の育成者権 種苗法に基づき登録された花き品種に関する説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • 登録された花き品種は、誰でも自由に増殖・販売してよい
  • ✅ 登録品種の種苗(苗・切り穂等)を業として増殖・譲渡するには、原則として育成者の許諾が必要である
  • 花き品種は種苗法の対象外であり、登録制度は存在しない
  • 登録された品種は、登録後すぐに保護期間が終了し無登録品種と同じ扱いになる
  • 登録品種であっても、自家増殖であれば常にすべて自由に行える

解説:花き品種も種苗法の対象であり、品種登録された品種については育成者権が発生します。登録品種の種苗(苗、切り穂等)を業として増殖・譲渡するには、原則として育成者の許諾が必要で、無断での増殖・販売は権利侵害となり得ます。保護期間は一定年数(木本性か草本性かなどによって異なる)が設けられており、登録後すぐに保護が終了するわけではありません。

覚え方:花き品種も種苗法の対象=登録品種は「育成者の許諾」がないと増やせない。

問28 エチレンの生理作用 植物ホルモンであるエチレンの生理作用として、最も適切なものを選びなさい。
  • 茎の伸長を著しく促進する作用
  • ✅ 老化(花のしおれ、落弁・落花)を促進する作用
  • 種子の休眠をより深くする作用
  • 根の発生を促進する作用
  • 花芽分化を完全に抑制する作用

解説:エチレンは「老化ホルモン」とも呼ばれる植物ホルモンで、花のしおれや花弁・花の脱落(落弁・落花)、果実の追熟などを促進する作用があります。切り花の流通においては、エチレンの発生源(他の果物・野菜、傷んだ花等)を避けたり、STS処理でエチレンの作用を抑制したりすることが、日持ち性向上のための重要な管理ポイントになります。

覚え方:エチレン=花の「引退を早める」老化ホルモン。

問29 温室・ハウスの環境制御 夏季の温室・ハウス内の高温を抑制するために用いられる管理方法として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 遮光資材による遮光や、天窓・側窓の開放による換気を組み合わせて行う
  • 換気を一切行わず、密閉状態を保つ
  • 暖房設備を常時稼働させる
  • 遮光を行うとかえって高温になるため、遮光は避ける
  • CO2施用のみで温度を下げる

解説:夏季の高温対策としては、遮光資材(寒冷紗等)による日射の抑制と、天窓・側窓の開放や換気扇の稼働による室内の熱気の排出(換気)を組み合わせるのが基本的な方法です。密閉状態を保つと室温がさらに上昇し、暖房設備の稼働は逆効果になります。CO2施用は温度制御そのものを目的とした技術ではありません。

覚え方:夏の高温対策=「遮光」+「換気」のセットが基本。

問30 切り花の等級・規格 切り花の出荷における等級・規格の分類に用いられる基準として、最も適切なものを選びなさい。
  • 収穫した日の天気のみ
  • ✅ 花の茎の太さ・長さ、花の大きさ・咲き具合、病害虫の有無や傷の状態など品質に関わる複数の要素
  • 生産者の氏名のみ
  • 出荷先の市場の名前のみ
  • 梱包箱の色のみ

解説:切り花の等級・規格は、茎の太さ・長さ、花の大きさや咲き具合(開花度)、葉の状態、病害虫の有無や傷・変色などの品質に関わる複数の要素を総合的に見て分類されます。市場や品目ごとに規格の詳細は異なりますが、いずれも品質を客観的に評価し、公正な取引や消費者への安定した品質提供につなげることを目的としています。

覚え方:切り花の等級=「見た目の良さ+傷みの有無」を総合的に見て決まる。

問31 球根の種類 球根の種類と植物の組み合わせとして、最も適切なものを選びなさい。
  • チューリップ=塊根、グラジオラス=りん茎、ダリア=球茎
  • チューリップ・グラジオラス・ダリアはいずれも塊根である
  • チューリップ=根茎、グラジオラス=塊茎、ダリア=りん茎
  • チューリップ=球茎、グラジオラス=塊根、ダリア=りん茎
  • ✅ チューリップ=りん茎、グラジオラス=球茎、ダリア=塊根

解説:球根は、どの器官が肥大したかで分類されます。チューリップやユリは葉が変化したりん片が重なった「りん茎」、グラジオラスやフリージアは茎が肥大した「球茎」、ダリアは根が肥大した「塊根」、シクラメンは茎の下部が肥大した「塊茎」です。器官の違いは、増やし方や貯蔵方法の違いにもつながります。

覚え方:チューリップはタマネギと同じ「りん茎」。ダリアはサツマイモと同じ「塊根」。

問32 チューリップの促成栽培 チューリップの促成栽培で、球根に低温処理(冷蔵)を行う主な目的として、最も適切なものを選びなさい。
  • 花の色を濃くする
  • 球根を小さくして、植え付けしやすくする
  • ✅ 冬の低温を人工的に経験させ、本来より早い時期に開花させる
  • 球根の病原菌を死滅させる
  • 球根を休眠させ、開花を翌年まで遅らせる

解説:チューリップは、球根の中で花芽が完成したあと、一定期間の低温を経験しないと茎が伸びて正常に開花しません。促成栽培では、球根を冷蔵して自然の冬の低温を前倒しで経験させ、年末から早春に出荷できるようにします。必要な低温の期間は品種によって異なります。

覚え方:冷蔵庫で「冬を早送り」して早く咲かせる。

問33 茎頂培養 花きの苗生産で行われる茎頂培養(メリクロン)の主な利点として、最も適切なものを選びなさい。
  • 培養した苗は病害虫に一切かからなくなる
  • ✅ ウイルスに感染していない苗(ウイルスフリー苗)を大量に増やせる
  • 種子から増やすため、親と異なる新しい品種が生まれやすい
  • 特別な設備がなく、屋外の畑で簡単にできる
  • 苗の生育が遅くなり、開花期を遅らせることができる

解説:茎頂培養は、茎の先端の生長点付近の組織を無菌的に取り出して培養する方法です。生長点付近にはウイルスがほとんど含まれないため、ウイルスフリー苗をつくることができ、また親と同じ性質の苗を大量に増殖できます。ラン類、カーネーション、キクなどで利用されています。ただし、育てた苗が再びウイルスに感染しないよう、その後の管理も重要です。

覚え方:生長点にはウイルスが少ない→そこから増やす。

問34 アザミウマとウイルス 花き栽培で、アザミウマ類(スリップス)が問題になる理由として、最も適切なものを選びなさい。
  • 花には寄りつかず、茎の中だけで生活する
  • 大型の害虫のため、肉眼で簡単に見つけて取り除ける
  • 土の中で根を食害し、株を枯らす
  • 夜間だけ活動し、日中は葉を加害しない
  • ✅ 花や葉を加害するだけでなく、トマト黄化えそウイルス(TSWV)などのウイルス病を媒介する

解説:アザミウマ類は体長1〜2mm程度の小さな害虫で、花や葉の汁を吸って傷やかすり状の跡を残します。さらに、トマト黄化えそウイルス(TSWV)などのウイルス病を媒介するため、キクなど多くの花きで被害が大きくなります。青色や黄色の粘着板での発生確認、防虫ネット、薬剤のローテーション、天敵の利用などを組み合わせて防除します。

覚え方:小さなスリップスがウイルスを運ぶ。

問35 切り花の水揚げ 切り花の水揚げで行う「水切り」の目的として、最も適切なものを選びなさい。
  • 茎を短くして、花を早く開かせる
  • 花びらに水をかけて、しおれを防ぐ
  • 茎を乾燥させて、細菌の繁殖を防ぐ
  • ✅ 水中で茎を切ることで、切り口の導管に空気が入るのを防ぎ、吸水をよくする
  • 切り口を焼いて、樹液の流出を止める

解説:切り花は、空気中で茎を切ると切り口の導管に空気が入り、水が上がりにくくなります。水切りは、水の中で茎を斜めに切り直すことで導管に空気が入るのを防ぎ、吸水を回復させる方法です。このほか、切り口を熱湯につける湯揚げや、焼く方法(焼き揚げ)など、植物に合わせた水揚げの方法があります。

覚え方:水の中で切る=導管に空気を入れない。

問36 プラグ苗 花き生産で広く使われる「プラグ苗」の説明として、最も適切なものを選びなさい。
  • 畑の土に直接種をまき、そのまま育てた苗
  • 接ぎ木をした苗の総称
  • 切り花から挿し木をして、水だけで育てた苗
  • ✅ セルトレイの小さな区画ごとに育てた、根鉢付きの苗
  • 球根を分割して育てた苗

解説:プラグ苗は、多数の小さな区画(セル)に分かれたセルトレイで1本ずつ育てた苗で、根と培土がひとかたまり(根鉢)になっています。そろった苗を大量に生産でき、移植時に根を傷めにくく、機械定植にも向いています。専門の業者が生産したプラグ苗を購入して育てる分業も進んでいます。

覚え方:プラグ=コンセントの差し込みのように、そのまま差し込める苗。

問37 CAM植物 コチョウラン(ファレノプシス)やサボテンなど、夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込む植物を何というか。最も適切なものを選びなさい。
  • C3植物
  • C4植物
  • 短日植物
  • 好光性植物
  • ✅ CAM植物

解説:CAM植物は、蒸散による水分の損失が少ない夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込み、有機酸として蓄えておき、昼間は気孔を閉じたままその二酸化炭素を使って光合成を行います。乾燥に強い性質につながっています。コチョウランの施設栽培では、この性質を踏まえて夜間の温度や湿度、換気を管理します。

覚え方:CAM=夜に吸って昼に使う、乾燥に強い光合成。

問38 枝変わり キクやカーネーションなどで、株の一部の枝だけに花色などが異なる変異が生じる現象を何というか。最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 枝変わり(芽条変異)
  • 休眠打破
  • 先祖返り
  • 春化
  • 花芽分化

解説:枝変わり(芽条変異)は、芽の細胞に突然変異が起こり、そこから伸びた枝だけが花色や草姿などの異なる性質を示す現象です。その枝を挿し木などの栄養繁殖で増やすと、変異した性質をもつ新しい品種として固定できます。キクやカーネーションでは、枝変わりから多くの花色違いの品種が生まれています。

覚え方:枝1本だけ色が違う=枝変わり。挿し木で品種にできる。

問39 摘心 鉢物や切り花の栽培で行う摘心(ピンチ)の主な目的として、最も適切なものを選びなさい。
  • 花を摘み取って、種子をつけさせないようにする
  • 根の先端を切って、根の伸びを止める
  • 葉をすべて取り除いて、蒸散を防ぐ
  • ✅ 頂芽を摘み取ってわき芽の伸長を促し、枝数や花数を増やす
  • わき芽をすべて取り除き、1本の茎だけを伸ばす

解説:植物には、頂芽が伸びている間はわき芽の伸長が抑えられる性質(頂芽優勢)があります。摘心で頂芽を摘み取るとこの抑制が外れ、わき芽が伸びて枝数が増え、こんもりとした草姿になったり、花数が増えたりします。反対に、1本の茎に大きな花を咲かせたい場合は、わき芽を取る「芽かき」を行います。

覚え方:てっぺんを摘むと、わき芽が伸びて枝が増える(頂芽優勢の解除)。

問40 DIFによる草丈調節 施設での花き栽培で、昼の温度より夜の温度を高くする(マイナスDIF)管理を行ったときの効果として、最も適切なものを選びなさい。
  • ✅ 節間の伸長が抑えられ、草丈が低くなる
  • 節間が大きく伸び、草丈が高くなる
  • 根の伸長が止まり、株が枯れる
  • 植物の呼吸がすべて止まる
  • 花色が必ず濃くなる

解説:DIFは昼温から夜温を引いた差のことで、昼温が夜温より高い(プラスDIF)ほど節間が伸びやすく、昼温より夜温を高くする(マイナスDIF)と節間の伸長が抑えられます。この性質を利用すると、わい化剤を使わずに草丈を調節できるため、鉢物などで活用されています。日の出前後に短時間だけ温度を下げる方法もあります。

覚え方:昼>夜で伸びる、夜>昼で縮む。

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