野菜の一問一答(2級)
トマト・キュウリ・ダイコンなど野菜類の栽培技術、養液栽培、生理障害、病害虫防除などを問う選択科目です。
本試験40問(選択科目の1つ)
現在 40問 を収録しています。何問解くか選んで始めましょう。
何問解きますか?
収録トピックを見る(40種類)
- 養液栽培
- キュウリの生理障害
- ナスの花柱と受精
- トマトの空洞果
- 白菜の根こぶ病
- マルチングの色と効果
- レタスの低温障害
- 土壌水分計
- 接ぎ木の種類
- ダイコンの軟腐病
- イチゴの休眠・ランナー
- 対抗植物による線虫防除
- 赤色防虫ネット
- カボチャの花と受粉
- サツマイモのマルチング
- トマトの裂果
- 野菜の連作障害対策
- 育苗培土の消毒
- うどんこ病
- 野菜の日長反応
- 野菜の貯蔵・予冷
- 施設園芸の環境制御
- 微量要素欠乏症
- トマトの生理障害
- キャベツの結球生理
- 野菜の育苗(セル成型苗)
- 野菜の鮮度保持技術
- 農薬のポジティブリスト制度
- 野菜の適正施肥
- 野菜の光飽和点・日長反応
- ネギの軟白栽培
- タマネギの抽苔
- ダイコンのす入り
- キュウリのブルームレス台木
- ホウレンソウの抽苔
- イチゴの花芽分化
- メロンのネット形成
- コナガの防除
- トマトの着果促進
- 春化の型
野菜で学ぶこと
トマト・キュウリ・ダイコン・イチゴなど野菜類の栽培技術が中心です。養液栽培の方式、マルチングや接ぎ木といった栽培技術、生理障害の原因と対策など、栽培現場の判断力を問う内容が多くを占めます。
試験での重要度
野菜は病害虫・生理障害の種類が多く出題範囲が広いぶん、写真や図を使った実践的な出題が多い分野でもあります。基礎知識だけでなく「なぜそうなるか」という理屈を理解しておくと初見の問題にも対応しやすくなります。
初心者がつまずきやすいポイント
- マルチの色(白・黒・銀・透明)ごとの効果を混同しやすい。
- 生理障害(尻腐れ果・裂果など)は原因(カルシウム不足・急激な吸水など)とセットで覚えないと選択肢を絞れない。
- 接ぎ木の種類(呼び接ぎ・割り接ぎ・芽接ぎ)は名前と方法の対応を間違えやすい。
学習の順番のおすすめ
- 主要な生理障害とその発生要因(カルシウム・水分など)を整理する。
- マルチの色ごとの効果(地温上昇・抑制・防虫など)を比較して覚える。
- 接ぎ木・養液栽培など栽培技術の種類と特徴を区別する。
- 写真つきの問題で病害虫・生理障害の見分け方に慣れる。
基礎の復習におすすめの解説記事(3級)
公式資料・参考資料
出題範囲や最新の試験情報は 全国農業会議所の公式サイト、 体系的な学習には公式テキスト・過去問題集をあわせてご利用ください。
収録問題を読む(全40問)
タップすると正解と解説が読めます。まずはここでざっと目を通して、仕上げに上のクイズで実力チェックしましょう。
各問題には、正解の理由と他の選択肢が誤りとなる理由を掲載しています。問題を解いた後に解説を開いて確認してください。
問1 養液栽培 養液栽培の方式のうち、ロックウール(岩綿)を培地として用いる方式の特徴として、最も適切なものを選びなさい。
- 培地を一切使わず、根を養液中に浮かせて栽培する方式である
- ✅ 無機質の人工培地に根を張らせ、そこへ養液を供給して栽培する方式である
- 土壌を厚く敷き詰めた上に養液を滴下する方式である
- 砂を培地として用いる方式の別名である
- 培養液を霧状にして根に直接噴霧する方式である
解説:ロックウール耕は、玄武岩などを高温で溶かして繊維状にした無機質の人工培地(ロックウール)に根を張らせ、そこに養液を供給して栽培する養液栽培の一方式です。根を養液中に浮かせる方式は湛液水耕、培地を使わず霧状の養液を根に噴霧する方式は噴霧耕(エアロポニックス)と呼ばれ、それぞれ区別されます。
覚え方:ロックウール耕=「人工の綿状培地」に根を張らせる方式。水耕とは別物。
問2 キュウリの生理障害 キュウリの「しり腐れ果」の主な発生要因として、最も適切なものを選びなさい。
- カリウムの過剰施用
- ✅ カルシウムの不足
- 窒素肥料の不足
- マグネシウムの過剰施用
- 日照時間の過多
解説:キュウリのしり腐れ果は、果実の先端(花落ち部)にカルシウムが十分に供給されないことで組織が壊死する生理障害で、トマトの尻腐れ果と同様のメカニズムです。土壌中にカルシウムが十分あっても、乾燥などで水分の吸収・移動が滞ると発生しやすくなるため、カルシウム施肥とあわせて適切な水分管理が重要になります。
覚え方:しり腐れ果=カルシウム不足の代表的なサイン。トマトと同じ仕組み。
問3 ナスの花柱と受精 ナスの花の「花柱長」と生育の関係についての説明として、最も適切なものを選びなさい。
- ✅ 生育が良好で栄養状態が良いとき、花は雄しべより花柱(めしべ)が長い長花柱花となりやすい
- 生育が良好なとき、必ず花柱の短い短花柱花になる
- 花柱の長さは生育状態と無関係で、常に一定である
- 短花柱花のほうが正常受粉・結実しやすい
- 花柱長は気温にのみ影響され、栄養状態は無関係である
解説:ナスは生育が良好で株の栄養状態が良いときには、雄しべより雌しべ(花柱)が長く突き出た「長花柱花」が多くなり、正常な受粉・結実が行われやすくなります。逆に生育が悪化すると花柱が雄しべより短い「短花柱花」が増え、落花しやすくなる傾向があります。
覚え方:長花柱花=「元気な株のサイン」。短花柱花は生育不良のサイン。
問4 トマトの空洞果 トマトの空洞果(ゼリー部が発達せず果実内部に空洞ができる生理障害)の防止に利用される植物ホルモンとして、最も適切なものを選びなさい。
- アブシジン酸
- エチレン
- ✅ ジベレリン
- サイトカイニン
- 4-CPA(オーキシン)
解説:トマトの着果促進処理には主にオーキシン系ホルモン(4-CPA等)が使われますが、低温期などでオーキシン処理だけでは種子形成が不十分になり、ゼリー部が発達せず空洞果が生じやすくなることがあります。このためジベレリンを併用することで果実肥大・ゼリー部の発達を促し、空洞果の発生を抑える処理が行われます。
覚え方:空洞果対策=オーキシンだけでは不十分な時に「ジベレリンを追加」する。
問5 白菜の根こぶ病 アブラナ科野菜に発生する「根こぶ病」に関する説明として、最も適切なものを選びなさい。
- アルカリ性土壌で発生が多く、土壌pHを酸性側に矯正すると被害が軽減される
- ✅ 酸性土壌で発生が多く、石灰質資材の施用により土壌pHを矯正すると被害が軽減される
- 細菌が原因の病気で、糸状菌とは無関係である
- アブラナ科以外の作物にも広く感染し、輪作による被害軽減効果はない
- 根こぶによって根の水分吸収が促進されるため、かん水を控えることが有効である
解説:根こぶ病は糸状菌(原生生物に分類されることもある土壌病原体)によって引き起こされ、酸性土壌で発生が多くなる傾向があります。石灰質資材の施用により土壌pHを中性〜微アルカリ側に矯正することで病原菌の活動が抑えられ、被害が軽減されます。アブラナ科作物を中心に感染するため、非アブラナ科作物との輪作も被害軽減に有効です。
覚え方:根こぶ病=「酸性土壌が好み」。石灰でアルカリ側に寄せて対抗する。
問6 マルチングの色と効果 夏季の高温期に、地温上昇を抑えたい野菜栽培で用いられるマルチフィルムの色として、最も適切なものを選びなさい。
- 透明(無色)
- 黒色
- ✅ 白色
- 赤色
- シルバー(銀色)
解説:白色マルチは光をよく反射するため地温の上昇を抑える効果が高く、特に夏季の高温期に高温による生育抑制を防ぎたい場合に用いられます。透明マルチは光を通しやすく地温上昇効果が最も高い傾向があり、黒色マルチは光を吸収して地温をやや上げつつ雑草抑制効果が高く、シルバーマルチは光の反射によりアブラムシ類等の飛来抑制効果があるなど、色ごとに異なる特性を持つため目的に応じて使い分けます。
覚え方:白マルチ=「暑さ対策」の色。地温を下げたいときの定番。
問7 レタスの低温障害 結球レタスの葉に、水浸状の傷みや変色が生じる被害の原因として、凍霜(低温)によるものとして最も適切な状況を選びなさい。
- 長期間の多雨による過湿が原因の場合
- ✅ 凍霜など急激な低温にさらされたことが原因の場合
- 台風などの強風のみが原因の場合
- 干ばつによる極度の水分不足が原因の場合
- アブラムシの吸汁のみが原因の場合
解説:結球レタスの葉に水浸状の斑や褐変が生じる症状は、凍霜害(急激な低温や霜によって細胞組織が損傷を受けること)でよく見られます。過湿、強風、乾燥、アブラムシの吸汁もそれぞれ別の症状(腐敗、傷、萎凋、退色や排せつ物によるすす病など)を引き起こしますが、水浸状の低温障害特有の症状とは区別して判断する必要があります。
覚え方:水浸状の傷み=「霜にやられたサイン」であることが多い。
問8 土壌水分計 土壌に差し込んで使用する土壌水分計(テンシオメーター等)が主に計測する項目として、最も適切なものを選びなさい。
- 土壌中の温度
- ✅ 土壌中の水分(土壌水分張力等)
- 土壌中の塩分濃度
- 土壌の硬度(硬さ)
- 土壌のpH
解説:テンシオメーターなどの土壌水分計は、土壌中の水分状態(土壌水分張力=作物が水を吸収する際にかかる抵抗の大きさ)を計測する機器で、かん水のタイミングを判断する指標として利用されます。温度計、EC(電気伝導度)計による塩分濃度測定、土壌硬度計、pHメーターはそれぞれ別の項目を計測する機器です。
覚え方:テンシオメーター=土の中の「渇き具合」を測るセンサー。
問9 接ぎ木の種類 接ぎ木苗の作成方法のうち、台木と穂木の双方をV字状やくさび状に切って組み合わせる「割り接ぎ」の特徴として、最も適切なものを選びなさい。
- 台木と穂木をそれぞれ別の鉢で育てたまま、茎の一部を削って接着させる方法である
- ✅ 台木の茎頂を切除し、そこに穂木をくさび状に差し込んで接合する方法である
- 台木の芽の部分だけを切り取り、穂木の樹皮に差し込む方法である
- 接ぎ木を行わず、挿し木のみで苗を作る方法の別名である
- 根を使わず、茎の途中同士をピンで留めるだけの方法である
解説:割り接ぎは、台木の茎の先端を水平または斜めに切り、そこにくさび状に削った穂木を差し込んで接合する方法です。双方を鉢に植えたまま接着させる方法は「呼び接ぎ」、芽の部分だけを移植する方法は「芽接ぎ」と呼ばれ、それぞれ手法や用途が異なります。
覚え方:割り接ぎ=台木を「割って」穂木を差し込むイメージそのまま。
問10 ダイコンの軟腐病 高温・多湿の時期に多く発生し、葉柄や根部が腐敗して悪臭を発するダイコンの病気とその原因の組み合わせとして、最も適切なものを選びなさい。
- モザイク病・糸状菌
- ✅ 軟腐病・細菌
- いおう病・糸状菌
- 軟腐病・ウイルス
- いおう病・細菌
解説:ダイコンの軟腐病は細菌(軟腐病菌)によって引き起こされる病気で、高温・多湿の条件下で発生しやすく、組織が水浸状に軟化・腐敗して特有の悪臭を発するのが特徴です。モザイク病はウイルス、いおう病は糸状菌が原因の別の病気で、病名と原因の組み合わせを正確に区別することが重要です。
覚え方:軟腐病=「細菌」による腐敗と悪臭。高温多湿が引き金。
問11 イチゴの休眠・ランナー イチゴの生育特性に関する説明として、最も適切なものを選びなさい。
- ✅ 株は10〜15℃程度の低温に一定期間あうことで休眠が打破される
- ランナー(匍匐枝)は、短日・低温条件で盛んに発生する
- 子株はランナーの中間部(途中)から発生する
- 自然環境下での花芽分化は真冬(1月頃)から始まる
- 光飽和点が極めて高く、強光でなければ生育できない
解説:イチゴの株は、一定期間の低温(おおむね10〜15℃程度の範囲)にさらされることで休眠が打破され、その後の生育が正常に進みます。ランナーは長日・高温条件で発生しやすく、子株はランナーの節(基部側)につきます。花芽分化は品種・条件によりますが自然環境下ではおおむね秋の日長・気温低下に応じて進み、光飽和点は野菜の中では比較的低い部類に入ります。
覚え方:イチゴの休眠打破=「一度寒さを経験させる」ことがスイッチになる。
問12 対抗植物による線虫防除 マリーゴールドなどの対抗植物を輪作に取り入れることで得られる効果として、最も適切なものを選びなさい。
- アブラナ科野菜の根こぶ病を防除する効果
- ✅ 根菜類に被害を与えるネコブセンチュウ等の密度を低減させる効果
- 野菜を食害するアブラムシ類を直接殺虫する効果
- 野菜を食害するダニ類を直接殺虫する効果
- 土壌のpHを大きく変化させる効果
解説:マリーゴールドなどの一部の植物は、根から分泌する物質等によってネコブセンチュウをはじめとする植物寄生性線虫の密度を低減させる効果(対抗植物としての効果)が知られており、これを利用した輪作体系(緑肥として栽培しすき込む等)が線虫害の軽減策として用いられます。根こぶ病(糸状菌)や害虫(アブラムシ・ダニ)への直接的な防除効果とは異なります。
覚え方:マリーゴールド=「線虫に効く」対抗植物の代表格。
問13 赤色防虫ネット 施設栽培で使われる赤色の防虫ネットの効果として、最も適切なものを選びなさい。
- 赤色は害虫にとって警戒色となり、単純に近寄らなくなる
- ✅ 赤色の波長によって、アザミウマ類など微小な害虫には黒い膜のように見え、侵入しづらくなる
- 赤色が光を最もよく反射し、アブラムシ類が光を嫌って近寄らなくなる
- 破損箇所が目立ちやすくなる管理上の利点のみが効果である
- 赤色に天敵昆虫が誘引される習性を利用したものである
解説:赤色防虫ネットは、アザミウマ類など一部の微小害虫が赤色の波長をうまく認識できない(見えにくい・黒い膜のように感じる)視覚特性を逆手にとり、ネットが物理的な壁のように認識されて侵入を防ぐ効果があるとされています。単なる警戒色や光の反射効果、天敵誘引効果とは異なる仕組みです。
覚え方:赤色ネット=アザミウマには「壁に見える」色を利用したトリック。
問14 カボチャの花と受粉 カボチャの花のつくりと受粉に関する説明として、最も適切なものを選びなさい。
- カボチャの花はすべて両性花であり、1つの花の中で自家受粉が完結する
- ✅ カボチャは雌花と雄花が別々に咲く単性花であり、雌花は雄花の花粉を受けて受粉する
- カボチャの雌花は自家受粉できず、必ず他家受粉が必要である
- カボチャには雄花のみが咲き、雌花は存在しない
- カボチャの受粉は風媒(風による花粉の運搬)にのみ依存している
解説:カボチャは同じ株に雌花と雄花が別々に咲く単性花(雌雄異花同株)で、雌花の根元には小さな果実のふくらみが見られるのが特徴です。受粉は主にミツバチなどの昆虫(虫媒)によって雄花の花粉が雌花に運ばれることで成立し、同一株内の花粉でも受精可能(自家和合性)な場合が一般的です。
覚え方:カボチャ=雌花と雄花が別々。雌花の根元のふくらみが見分けのポイント。
問15 サツマイモのマルチング 早堀りサツマイモの定植時に、地温を早く上昇させて早期収穫を目指す場合に最も地温上昇効果が高いマルチフィルムとして、最も適切なものを選びなさい。
- 白色
- 緑色
- シルバー(銀色)
- 黒色
- ✅ 透明(無色)
解説:透明(無色)マルチは光をほぼそのまま地表に透過させるため、他の色のマルチと比べて日中の地温上昇効果が最も高い特徴があります。早堀りサツマイモのように、できるだけ早く地温を高めて生育を促進したい場合に適していますが、雑草の発生を抑える効果は黒色マルチより劣る点も押さえておく必要があります。
覚え方:透明マルチ=光を素通しするので「地温上昇」では最強。ただし雑草には弱い。
問16 トマトの裂果 トマトの裂果(果実の表皮が割れる生理障害)の主な発生要因として、最も適切なものを選びなさい。
- 常に一定した安定的な水分供給
- ✅ 乾燥状態が続いた後の急激な水分の吸収
- カリウムの過剰施用のみ
- 日照不足のみ
- 低温のみによる生育停滞
解説:トマトの裂果は、土壌が乾燥した状態が続いた後に多量の降雨やかん水があり、果実が急激に水分を吸収して肥大することで表皮が耐えきれずに裂ける現象です。安定した水分供給はむしろ裂果の予防につながり、乾湿の差を小さくする水分管理が対策の基本になります。
覚え方:裂果=「乾いた後の急激な水分吸収」が引き金。水やりの波を小さくするのが対策。
問17 野菜の連作障害対策 野菜栽培における連作障害対策として、最も適切なものを選びなさい。
- 同じ科の野菜を毎年同じほ場で栽培し続けることで、障害は自然に解消される
- ✅ 異なる科の野菜を計画的に組み合わせる輪作体系を導入する
- 連作障害は主に気温のみが原因であり、栽培する作物の組み合わせとは無関係である
- 土壌消毒を行うと連作障害は必ず永久に発生しなくなる
- 堆肥を施用すると連作障害の原因となる特定病原菌が必ず死滅する
解説:野菜の連作障害対策としては、科の異なる野菜を計画的に組み合わせて栽培する輪作体系の導入が基本的かつ有効な方法です。同じ科の野菜を続けて栽培すると障害はむしろ蓵積する傾向があり、土壌消毒や堆肥施用は補助的な対策にはなり得ますが、永久的・確実に障害を解消するとは限りません。
覚え方:連作障害対策の基本=「科を変えてローテーションする」こと。
問18 育苗培土の消毒 野菜の育苗に使用する培土の消毒を行う主な目的として、最も適切なものを選びなさい。
- 培土の色を均一にするため
- ✅ 培土中に存在する可能性のある病原菌や雑草種子を死滅させ、苗立枯病等の発生を防ぐため
- 培土の重量を軽くし、運搬を容易にするため
- 培土の保水性を意図的に低下させるため
- 培土のpHをすべて中性にそろえるため
解説:育苗培土の消毒(蒸気消毒や太陽熱消毒、薬剤消毒等)は、培土中に潜む病原菌(苗立枯病菌等)や雑草の種子を死滅させ、発芽直後の弱い苗が病害や雑草の影響を受けるのを防ぐことを主な目的として行われます。色の均一化や重量軽減、保水性の意図的な低下、pHの統一を目的とした処理ではありません。
覚え方:培土消毒=苗を病気から守る「土台のクリーニング」。
問19 うどんこ病 キュウリなど多くの野菜に発生する「うどんこ病」の発生条件として、最も適切なものを選びなさい。
- 常に多湿な環境でのみ発生し、乾燥条件下では発生しない
- ✅ 比較的乾燥した条件でも発生しやすく、葉の表面に白い粉状のカビが広がる病気である
- 細菌が原因であり、糸状菌とは無関係の病気である
- 根部のみに感染し、葉には症状が現れない病気である
- 低温多湿の冬季にのみ発生し、夏季には全く発生しない
解説:うどんこ病は糸状菌(カビ)が原因の病気で、多くの病害が多湿条件を好むのに対し、比較的乾燥した条件でも発生しやすいという特徴があります。葉の表面に白い粉(うどんの粉のような外観)状のカビが広がるのが典型的な症状で、風通しの悪さや密植も発生を助長します。
覚え方:うどんこ病=多湿を好む病気が多い中で、乾燥でも発生する「変わり者」。
問20 野菜の日長反応 ホウレンソウなど一部の野菜に見られる「抽苔(とう立ち)」の説明として、最も適切なものを選びなさい。
- 根部が異常に肥大する生理障害のことである
- ✅ 長日・高温条件などをきっかけに花芽が形成され、茎が伸長して開花に向かう現象である
- 葉の色が黄化して枯死する病気のことである
- 果実が異常に小さくなる生理障害のことである
- 土壌の酸性化によってのみ引き起こされる現象である
解説:抽苔(とう立ち)は、長日条件や高温、あるいは一定の低温を経験した後の昇温などをきっかけに花芽が形成され、それまで縮んでいた茎が急速に伸びて開花・結実に向かう現象です。ホウレンソウやハクサイ、ダイコンなど多くの葉菜・根菜で見られ、一度抽苔が始まると葉や根の食味・品質が低下するため、栽培管理上は抑制したい現象として扱われます。
覚え方:とう立ち=「花を咲かせるスイッチ」が入って茎が伸びること。品質は落ちる。
問21 野菜の貯蔵・予冷 収穫後の野菜に対して行う「予冷」の目的として、最も適切なものを選びなさい。
- ✅ 収穫時の畑の熱をできるだけ早く取り除き、呼吸熱の発生を抑えて鮮度低下を遅らせるため
- 野菜の糖度を人為的に高めるため
- 野菜の色を意図的に変化させるため
- 収穫前の畑でかん水量を増やすため
- 農薬の残留を分解させるため
解説:予冷は、収穫直後の野菜が持つ畑の熱(フィールドヒート)を速やかに取り除く処理で、温度が高いままだと呼吸活動が活発になり、糖分や水分の消耗、品質・鮮度の低下が早まります。予冷により品温を下げることで呼吸を抑制し、流通・貯蔵中の鮮度保持期間を延ばすことができます。糖度を高めたり色を変化させたりする処理ではありません。
覚え方:予冷=「収穫直後の熱を素早く取る」ことで、鮮度の貯金を守る処理。
問22 施設園芸の環境制御 施設園芸におけるCO2施用(炭酸ガス施用)の目的として、最も適切なものを選びなさい。
- 施設内の害虫を駆除するため
- ✅ 光合成の原料であるCO2濃度を高め、光合成を促進して生育・収量の向上を図るため
- 施設内の温度を低下させるため
- 土壌のpHを調整するため
- 施設内の湿度を強制的に下げるため
解説:CO2施用は、施設内(特に密閉度の高いハウス等)のCO2濃度が光合成によって外気より低下しやすいことを踏まえ、燃焼式や液化炭酸ガスなどによりCO2を補給し、光合成の効率を高めて生育促進や増収を図る技術です。害虫駆除や温度・湿度の調整、pH調整を目的とした技術ではありません。
覚え方:CO2施用=光合成の「材料」を追加供給して、生育をブーストする技術。
問23 微量要素欠乏症 野菜における苦土(マグネシウム)欠乏症の症状として、最も適切なものを選びなさい。
- 新葉から先に黄化が始まる
- ✅ 下位の古い葉から葉脈間が黄化し、葉脈は緑色を保つ症状が現れやすい
- 根部が異常に肥大する症状が現れる
- 果実の表皮にのみ症状が現れ、葉には一切症状が出ない
- 花芽の形成が異常に促進される症状が現れる
解説:マグネシウム(苦土)は植物体内で移動しやすい養分のため、不足すると比較的古い(下位の)葉から症状が現れ、葉脈間が黄化する一方で葉脈そのものは緑色を保つ「葉脈間黄化」が典型的な症状として見られます。新葉から先に症状が出やすいのは、体内で移動しにくい養分(カルシウム等)の欠乏症に多い特徴で、マグネシウム欠乏とは区別されます。
覚え方:苦土欠乏=「古い葉」から「葉脈だけ緑」を残して黄色くなる。
問24 トマトの生理障害 トマトの「尻腐れ果」の発生を助長する栽培条件として、最も適切なものを選びなさい。
- 土壌水分が安定して十分に保たれている状態
- ✅ 土壌が乾燥しやすく、カルシウムの吸収・果実先端への移動が滞りやすい状態
- カリウム肥料を一切施用しない状態
- 日照が常に不足している状態
- 窒素肥料を一切施用しない状態
解説:トマトの尻腐れ果は、土壌中のカルシウム量が十分であっても、土壌の乾燥や急激な蒸散の増加などにより根からのカルシウム吸収・果実先端(花落ち部)への移動が滞ることで発生しやすくなります。安定した土壌水分の保持と適切なカルシウム施肥の両方が予防のポイントです。
覚え方:尻腐れ果=カルシウム「不足」というより「届かない」ことが多い原因。
問25 キャベツの結球生理 キャベツやハクサイの「結球」に関する説明として、最も適切なものを選びなさい。
- 結球とは、根が肥大して球状になる現象を指す
- ✅ 結球とは、外葉に包まれるように内側の葉が重なり合いながら球状に生育する現象を指す
- 結球は、開花・結実が完了した後にのみ起こる現象である
- 結球は温度や葉数と無関係に、播種直後から始まる現象である
- 結球とは、花芽が形成されて茎が伸びる現象の別名である
解説:結球は、キャベツやハクサイなどで見られる生育現象で、外葉が展開したのち、内側の葉が外葉に包まれるようにして重なり合いながら成長し、球状の形態を形成するものです。一定の葉数(栄養生長)が確保されたうえで、適切な温度条件のもとで結球が進むため、播種直後からすぐに始まる現象ではありません。根の肥大(ダイコン等)や抽苔(とう立ち)とは異なる生理現象です。
覚え方:結球=内側の葉が「重なり合って丸くなる」生育の姿。
問26 野菜の育苗(セル成型苗) 野菜栽培で広く利用されるセル成型苗(プラグ苗)の特徴として、最も適切なものを選びなさい。
- 1つの大きな育苗箱に種をばらまき、根が絡み合った状態で育てる方式である
- ✅ 多数の小さな独立したセル(穴)に1粒ずつ播種し、根鉢を崩さずに移植できる苗を育てる方式である
- 土を一切使わず、水だけで育てる方式のことである
- 移植を前提とせず、そのまま収穫まで同じ場所で育てる方式である
- 種子を使わず、挿し木のみで作られる苗のことである
解説:セル成型苗(プラグ苗)は、多数の小さなセル(穴)が並んだトレイに1粒ずつ播種して育てる育苗方式で、1株ごとに根鉢がまとまっているため、移植時に根を傷めにくく活着が良いという利点があります。機械移植との相性も良く、多くの野菜で広く利用されている育苗方式です。
覚え方:セル成型苗=「1マス1苗」で根鉢を崩さず植え替えられるのが強み。
問27 野菜の鮮度保持技術 野菜の鮮度保持に用いられるMA包装(Modified Atmosphere包装)の仕組みとして、最も適切なものを選びなさい。
- 包装内の温度を人工的に上昇させることで鮮度を保つ仕組みである
- ✅ 包装フィルムを通したガス交換を利用し、袋内の酸素濃度を下げ二酸化炭素濃度を高めて呼吸を抑制する仕組みである
- 包装内を完全な真空状態にして、すべての気体を排除する仕組みである
- 包装材に殺菌剤を練り込み、化学的に腐敗を防ぐ仕組みである
- 包装内の湿度を強制的にゼロにする仕組みである
解説:MA包装は、野菜自身の呼吸によって袋内の酸素が消費され二酸化炭素が増加する一方、包装フィルムを通して外部とわずかにガス交換が行われることで、袋内の気体組成が低酸素・高二酸化炭素の状態に保たれ、野菜の呼吸活動が抑制されて鮮度保持期間が延びる仕組みです。真空包装や殺菌剤練り込みとは異なる原理です。
覚え方:MA包装=「袋の中の空気の質」を変えて呼吸を落ち着かせる技術。
問28 農薬のポジティブリスト制度 食品に残留する農薬等に関する「ポジティブリスト制度」の説明として、最も適切なものを選びなさい。
- 基準が設定されていない農薬等が食品から検出された場合でも、一律基準を超えなければ販売が認められる制度である
- ✅ 原則としてすべての農薬等について残留基準を設定し、基準を超えて残留する食品の流通を禁止する制度である
- 国産農産物にのみ適用され、輸入農産物には適用されない制度である
- 農薬の販売価格の上限のみを定める制度である
- 有機栽培の農産物にのみ適用される認証制度である
解説:ポジティブリスト制度は、食品衛生法に基づき、原則としてすべての農薬・動物用医薬品等について残留基準を設定し、基準を超えて農薬等が残留する食品の販売等を原則禁止する制度です。基準が設定されていない農薬等については、人の健康を損なうおそれのない一律基準が適用されます。国産・輸入を問わず適用される制度である点も押さえておきましょう。
覚え方:ポジティブリスト=「原則すべてに基準あり」という網羅的な仕組み。
問29 野菜の適正施肥 野菜栽培における「基肥」と「追肥」の説明として、最も適切なものを選びなさい。
- 基肥は収穫直前にのみ施用する肥料である
- ✅ 基肥は定植・播種前にあらかじめ土壌に施す肥料であり、追肥は生育の状況に応じて生育途中に施す肥料である
- 追肥は栽培期間を通じて一切施用しない肥料の呼び名である
- 基肥と追肥はまったく同じタイミングで施す肥料で、呼び方が異なるだけである
- 追肥は必ず葉面散布でのみ行い、土壌施用は含まれない
解説:基肥(元肥)は、定植や播種の前にあらかじめ土壌に施しておく肥料で、初期生育に必要な養分を供給します。追肥は、その後の生育状況や作物の要求に応じて生育の途中で施す肥料で、土壌施用・葉面散布のいずれの方法も含まれます。両者は施用のタイミングと目的が異なるため、作物ごとの生育ステージに応じた施肥設計が重要です。
覚え方:基肥=植える前の「仕込み」、追肥=育ちながらの「補給」。
問30 野菜の光飽和点・日長反応 野菜の生育における「光飽和点」の説明として、最も適切なものを選びなさい。
- ✅ それ以上光を強くしても光合成速度がそれ以上増加しなくなる光の強さのことである
- 植物が枯死し始める最低限の光の強さのことである
- 花芽分化が始まる日長時間の長さのことである
- 土壌の乾燥が始まる光の強さのことである
- 夜間の暗期の長さのことである
解説:光飽和点は、光の強さを高めていったときに光合成速度がそれ以上増加しなくなる(頭打ちになる)光の強さを指す指標です。作物によって光飽和点は異なり、光飽和点の低い作物(陰生植物的な性質を持つもの)は弱光下でも効率よく光合成できる一方、光飽和点の高い作物は強光条件でより高い光合成能力を発揮します。日長反応(花芽分化の光周性)とは別の概念です。
覚え方:光飽和点=「これ以上明るくしても意味がない」という光合成の天井。
問31 ネギの軟白栽培 根深ネギの栽培で行う「土寄せ」の主な目的として、最も適切なものを選びなさい。
- 株を倒して花が咲かないようにする
- 雑草を土に埋めて肥料にする
- 根に酸素を送り込み、根腐れを防ぐ
- 葉の緑色を濃くして見た目をよくする
- ✅ 葉鞘部に光を当てないようにして、白く長い軟白部をつくる
解説:根深ネギ(白ネギ)は、生育に合わせて株元に土を寄せていくことで、葉鞘部に光が当たらないようにして白く長い軟白部をつくります。土寄せは数回に分けて行い、最後の土寄せは収穫の1か月ほど前に行うのが一般的です。葉ネギ(青ネギ)は土寄せをせずに緑の葉を利用します。
覚え方:白ネギの白=土寄せで日陰をつくった部分。
問32 タマネギの抽苔 秋まきタマネギで抽苔(とう立ち)が多くなる原因として、最も適切なものを選びなさい。
- 定植前の苗にリン酸を多く与える
- 収穫前に葉が倒れる
- 春先の気温が例年より高い
- 苗が小さすぎる状態で冬を越す
- ✅ 苗が大きすぎる状態で冬の低温にあたる
解説:タマネギは、ある程度の大きさに育った苗が低温にあたることで花芽ができる「緑植物春化型」の野菜です。苗が大きすぎる状態で越冬すると春に抽苔しやすく、球の品質が落ちます。そのため播種時期や苗の大きさを地域に合わせて調整します。なお、収穫前に葉が倒れる「倒伏」は、球の肥大が終わった収穫適期のサインです。
覚え方:タマネギは大苗×寒さでとう立ち。苗の大きさを管理。
問33 ダイコンのす入り ダイコンの「す入り」について、最も適切なものを選びなさい。
- 根の表面に黒い斑点ができる病気である
- 根が二股に分かれる現象である
- 葉が黄色くなって根の肥大が止まる現象である
- 根の中心部が青く変色する生理障害である
- ✅ 根の内部に空洞ができる現象で、収穫が遅れると起こりやすい
解説:す入りは、根の肥大に対して養分や水分の供給が追いつかなくなり、内部の細胞がスポンジ状になって空洞ができる現象です。収穫適期を過ぎると起こりやすいため、適期収穫が大切です。根が二股に分かれる現象は「岐根(またね)」で、未熟な堆肥や石・土塊が原因になります。
覚え方:収穫遅れのダイコンは中がスカスカ(す入り)。
問34 キュウリのブルームレス台木 キュウリの接ぎ木にブルームレス台木を用いる主な理由として、最も適切なものを選びなさい。
- 果実の色が白くなり、商品価値が上がる
- 果実の苦みが増し、日持ちがよくなる
- 雌花がつかなくなり、つるの伸びがよくなる
- 種なしの果実ができるようになる
- ✅ 果実の表面に白い粉(ブルーム)が出にくくなり、つやのある果実になる
解説:キュウリの果実表面に出る白い粉(ブルーム)は、根から吸収したケイ酸が果皮に集まったものです。ケイ酸を吸収しにくいカボチャ台木(ブルームレス台木)に接ぎ木すると、ブルームが出にくくなり、つやのある果実になります。ブルームは農薬の残りと誤解されることがあり、つやのある果実が好まれる市場が多いことが背景にあります。
覚え方:ブルームの正体はケイ酸。吸わない台木でピカピカに。
問35 ホウレンソウの抽苔 ホウレンソウの抽苔(とう立ち)について、最も適切なものを選びなさい。
- 肥料を与えるほど抽苔が早まる
- ✅ 日長が長くなると抽苔しやすいため、春まきでは晩抽性の品種を使う
- 抽苔は日長や温度とは関係がない
- 高温にあたるほど抽苔が遅れる
- 日長が短くなると抽苔しやすいため、秋まきでは特に注意が必要である
解説:ホウレンソウは長日植物で、日が長くなる春から初夏に抽苔しやすくなります。抽苔すると葉が硬くなり商品価値が下がるため、春まき・夏まきでは抽苔しにくい晩抽性品種を選びます。日が短くなる秋まきでは抽苔の心配が比較的少なく、作りやすい作型です。
覚え方:ホウレンソウ=長日でとう立ち。春まきは晩抽性品種。
問36 イチゴの花芽分化 促成栽培のイチゴで花芽分化を促す条件として、最も適切なものを選びなさい。
- 定植後すぐに花房を摘み取る
- 苗に十分な窒素を与え続け、葉数を増やす
- ✅ 低温・短日の条件にあて、苗の窒素を控えめにする
- 高温・長日の条件にあて、窒素を多く与える
- 日長を長くするために、夜間に電照をする
解説:イチゴは、比較的低い温度と短い日長の条件で花芽が分化します。促成栽培では、夏の育苗期に苗を夜冷処理や高冷地育苗などで低温・短日条件にあて、さらに窒素を控えめにして花芽分化を早めます。窒素が多いと花芽分化が遅れるため、育苗後半の肥培管理が重要です。
覚え方:イチゴの花芽は「涼しく・日短く・窒素少なめ」。
問37 メロンのネット形成 メロン(ネット系)の果皮にできるネット(網目)の成り立ちとして、最も適切なものを選びなさい。
- ✅ 果実の肥大で果皮に生じた細かなひび割れを、コルク層がふさいでできる
- 果皮の表面に付いた土やほこりが固まってできる
- 病気の病斑が網目状に広がってできる
- 受粉のときに花粉が網目状に付着してできる
- 果実の内部の種子が透けて見えている模様である
解説:ネットメロンは、果実が肥大する過程で果皮に細かなひび割れが生じ、その割れ目をふさぐようにコルク層が盛り上がってネットができます。ネットができる時期の急な水分変化はネットの乱れや裂果につながるため、かん水を慎重に管理します。きれいにそろったネットは品質の目安の一つです。
覚え方:ネット=ひび割れの「かさぶた」。水管理でととのえる。
問38 コナガの防除 キャベツなどアブラナ科野菜の害虫コナガの防除について、最も適切なものを選びなさい。
- 同じ薬剤を連続して使うほど、確実に防除効果が高まる
- コナガには天敵がいないため、生物的防除はできない
- ✅ 薬剤抵抗性が発達しやすいため、作用の異なる薬剤をローテーションで使う
- コナガはナス科野菜だけに発生する
- コナガは土の中で根を食害する害虫である
解説:コナガはアブラナ科野菜の葉を食害する小型のガで、世代交代が早く、薬剤抵抗性が発達しやすい害虫です。同じ系統の薬剤を連用すると効かなくなりやすいため、作用の異なる薬剤のローテーション散布、防虫ネット、交信かく乱剤、天敵の寄生バチやBT剤の利用などを組み合わせた総合的な防除が勧められています。
覚え方:コナガは慣れが早い。薬剤はローテーションで。
問39 トマトの着果促進 トマトの施設栽培で、植物成長調整剤(4-CPAなど)を花房に処理する主な目的として、最も適切なものを選びなさい。
- 果実の種子を大きくして、採種量を増やす
- ✅ 受粉がうまくいかない低温期などに、受精しなくても果実を肥大させる(単為結果させる)
- 病気にかかりにくい果実にする
- 花房の数を減らして、株を大きくする
- 果実の色づきを遅らせて、収穫期間を延ばす
解説:低温期の施設では花粉の働きが悪く着果しにくいため、4-CPA(トマトトーン)などの植物成長調整剤を花房に処理し、受精しなくても果実を肥大させる単為結果を促します。処理濃度や時期を誤ると空洞果などの障害が出るため、使用基準を守ることが大切です。マルハナバチを導入して受粉させ、ホルモン処理を省く方法も広く普及しています。
覚え方:寒くて受粉できない時はホルモン処理で着果。
問40 春化の型 低温に感応して花芽ができる「春化」の型について、組み合わせとして最も適切なものを選びなさい。
- ダイコンは緑植物春化型、キャベツは種子春化型
- ダイコンもキャベツも春化とは関係がない
- ✅ ダイコンは種子春化型、キャベツは緑植物春化型
- ダイコンは日長だけで花芽ができ、温度は関係がない
- ダイコンもキャベツも高温で花芽ができる
解説:春化には、種子が吸水した段階から低温に感応する「種子春化型」(ダイコン、ハクサイ、カブなど)と、ある程度育った苗になってから低温に感応する「緑植物春化型」(キャベツ、タマネギ、ネギなど)があります。種子春化型の野菜は、春まきで生育初期に低温にあうと抽苔しやすいため、播種時期や晩抽性品種の選択に注意します。
覚え方:ダイコン・ハクサイは種から寒さを感じる(種子春化型)。
他の分野(2級)
共通(農業一般)
全受験者が解く必須分野。農業政策・農業経営、農業簿記、農地制度など、3級よりも制度・実務に踏み込んだ内容を問います。
作物
イネ・ムギ・ダイズなど土地利用型作物の栽培管理、病害虫、種苗、農薬の使用計算などを問う選択科目です。
花き
キク・カーネーション・ラン類など花き類の栽培、植物成長調整剤、切り花障害などを問う選択科目です。
果樹
リンゴ・ブドウ・カンキツなど果樹類の栽培管理、受粉・受精、せん定、生理障害などを問う選択科目です。
畜産
牛・豚・鶏の繁殖生理、飼料、家畜衛生、畜産物の生産などを3級より専門的に問う選択科目です。
食品
農産物加工・食品製造の原理、発酵、製造工程、成分・添加物などを3級より専門的に問う選択科目です。
仕上げには教材演習も効果的です。おすすめ教材はこちら PR